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zoom RSS 『ハッピーエンドの選び方』:認知症と尊厳死を安易に結びつけないで @試写会

<<   作成日時 : 2015/11/21 23:59   >>

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珍しやイスラエル映画がロードショウ。
映画は『ハッピーエンドの選び方』、安楽死・尊厳死をテーマにした映画です。
同じような題材の映画というと過去には『海を飛ぶ夢』『ミリオンダラー・ベイビー』『母の身終い』『愛、アムール』あたりが印象深いところ。
少々毛色は異なるが、人生の最期を描いた映画といえば『おみくりの作法』も記憶に新しいところ。
ちなみに、『母の身終い』『おみおくりの作法』の上映は、この映画のメイン上映館と同じ。
ある意味、観客層が固定化されているのかしらん・・・・と思ったりして。
さて、映画。

イスラエルの老人ホームで暮らす夫ヨヘスケルと妻レバーナ。
レバーナには少々の認知症症状が出ているが、まだ生活に困難を伴うほどではない。
ヨヘスケルは若い時分からの発明好き。

ある日、ヨヘスケルは寝たきりの友人マックスから、安楽死は出来ないかと相談を受ける。
悩んだ末に、患者がタイマーを押すことで点滴薬に劇薬を注入する装置を発明するのであるが・・・

というハナシ。

重いテーマを、それほど重くなく進めていく語り口は、観ていて飽きない。
まぁ、扱う死は、ヨヘスケルにとっては身を切られるほどのものではないからだ。

ここいらあたりが、後半この映画を少々浮ついたものしてしまっている。

ヨヘスケルが発明した品はアンダーグラウンドで評判になり、友人以外にも、知人レベルから使いたいと申し出がある。
たしかに、一種の人助けであるが・・・うーむ、どうなのかしらん、といったところ。

終盤、妻レバーナの認知症が加速度的に速くなり・・・さて・・・
というのがこの映画の眼目なのだけれど、それまでヨヘスケルが装置を提供してきた人々とは情況が異なる。

すなわち、
妻レバーナの認知症は急速に進んだものである、
これまで安楽死・尊厳死を望んだ人たちは、永年寝たきりで恢復の余地がない。

これらと比べると、映画の結論は、すこぶる安易である。

認知症については、最近もドキュメンタリー映画『抱擁』などを観たが、恢復のない病ではなく、自己喪失→死という考えがあまりに短絡的で、観ていてまるで共感できない。
そもそも、夫ヨヘスケルは妻の認知症に、向き合っている描写すらないように思える。

そういう意味では、この映画、かなり性質が悪く、この終盤では嫌悪感すら覚えました。

評価は★★(2つ)としておきます。



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2015年映画鑑賞記録

新作:2015年度作品:111本
 外国映画80本(うちDVDなど17本)←カウントアップ
 日本映画31本(うちDVDなど 5本)

旧作:2015年以前の作品:118本
 外国映画95本(うち劇場18本)
 日本映画23本(うち劇場 8本)
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コメント(1件)

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そうですね。ヨヘスケルの妻を慰めるため、友人達が裸で温室に集うところはいい場面だと思ったのですが、その後がどうもね、短絡的でした。
ぷ〜太郎
2015/11/29 15:37

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