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zoom RSS 『青い体験』:ご冥福を、ラウラ・アントネッリ @GyaO

<<   作成日時 : 2015/12/09 16:46   >>

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1960年代生まれの男性ならば、その名前だけで昂奮必至のラウラ・アントネッリ。
今年2015年6月に死去したが、あまり話題にならなかった。
かくいう、りゃんひさも知ったのは4か月ほどしてから。
青い体験』は彼女の代表作の1本。
エロティック映画の代表がこの作品ならば、文芸映画の代表がヴィスコンティ監督『イノセント』だろう。
この映画は遠い昔にテレビでは観たことはあるけれど、内容はほとんど忘れていた。
フルーの年上女性による少年の初体験映画だと思っていたところ、おやビックリな内容でした。
さて、映画。

イタリア・シチリアのある街。
生地屋を営むイグナツィオの妻が三人の息子を残して死んでしまう。
上から順に、18歳のアントニオ、14歳のニーノ(アレッサンドロ・モモ)、7歳のエンジーノだ。
50歳を超えたイグナツィオは、30歳も歳の離れた若い家政婦アンジェラ(ラウラ・アントネッリ)を雇うが、その魅力にイグナツィオのみならず、アントニオもニーノも参ってしまう・・・

というハナシ。

60年代のソフィア・ローレン主演のイタリア艶笑喜劇だと陽気で明るいバカ噺になるところが、かなり陰湿な艶笑譚になっている。

いくつか原因はあるだろうが、まず、ラウラ・アントネッリが明るくない。
いまから観ると、顔立ちは神経質で、肢体も豊満にはほど遠い。
これが、ヴィットリオ・ストラーロのカメラを通すと、なんとも魅力的にみえるから不思議。

陰湿な印象を与えるのは、ニーノの残虐趣味。
どうも、その背景には、イタリアの階級社会の名残りが透けて見える。
父親は地方の地主の出で、アンジェラは貧しい処の出。
その主従関係を後ろ盾にしているように思えてしまう。
その上、アンジェラも良家の後釜に座ろうというのがチラホラ見えて、これまたイヤらしい。

特にイヤらしいのはクライマックス。
嵐の夜にニーノとアンジェラが関係を持つのであるが、はじめニーノがアンジェラを嘲弄していたのが、ある時点から関係が逆転する。
暗闇と稲妻のカットバックは、ヴィットリオ・ストラーロのカメラによって、ラウラの白い肌をとらえたり、濃藍の闇をとらえたりする。
かなりサディスティックなシーンで、こんなシーンを本当に子どもの頃に観ていたかしらんと思うほど。

というわけで、この映画、思春期に観ると心に傷跡を残すこと必至。

評価は★★☆(2つ半)としておきます。



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2015年映画鑑賞記録

新作:2015年度作品:120本
 外国映画86本(うちDVDなど19本)
 日本映画34本(うちDVDなど 7本)

旧作:2015年以前の作品:125本
 外国映画102本(うち劇場18本)←カウントアップ
 日本映画 23本(うち劇場 8本)
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