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zoom RSS 『マイ・ファニー・レディ』: ボグダノヴィッチ復活の抱腹コメディ @2014年東京国際映画祭

<<   作成日時 : 2015/12/12 00:24   >>

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昨年の東京国際映画祭のワールド・フォーカス部門にて上映されたピーター・ボグダノヴィッチ監督の新作『シーズ・ファニー・ザット・ウェイ』が『マイ・ファニー・レディ』のタイトルで待望の公開。
映画祭で鑑賞した時のレビューです。

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ボグダノヴィッチ監督の劇場用映画としては2001年の『ブロンドと柩の謎』以来。
デビュー作の『殺人者はライフルを持っている!』が1968年製作だから、もう45年以上のキャリアということになる。
一時期(というか長らくというか)低迷していたときもあるが、もう「伝説の」監督といっていいのではありますまいか。
そんな彼が登壇したのだから、まさに「歴史的」な上映でありました。
と感激はさておき、映画。

新進女優のイサベル(イモージェン・プーツ)。現在、トップステージを駆け上がり中。
で、そんな彼女に、これまでを振り返って、なんぞとインタビュー。
すると・・・

なんと前身はコールガール。
それもある男(オーウェン・ウィルソン)と一夜をともにしたのがキッカケ。
彼は、彼女に「人生を変えろよ」とばかりに3万ドルをポーンとくれて、彼女は女優志願の道を歩むことにした。

で、ある作品のオーディション。
役柄は元コールガール!
その上、その作品の舞台演出家は、なんと件の男!
なんとかして、浮気を隠したい彼、前身を隠したいイサベル、そこへ、これまた女好きの主演男優(リス・エヴァンス)、主演女優で演出家の妻(キャスリン・ハーン)、純情の脚本家、脚本家の恋人でエキセントリックな精神分析女医(ジェニファー・アニストン)、さらにはイサベルの元客の判事に老探偵まで加わり、事態はどんどんと混乱していくのでありました・・・

と、次から次へといろんなひとびとが入り乱れていくハナシでありますが、なんとビックリ、こんなにボグダノヴィッチって上手かったかしらん、と思うばかりの手際の良さ。

往年のスクリューボールコメディにオマージュ捧げた本作、彼のフィルモグラフィでの位置づけでいうと『おかしなおかしな大追跡』『ニューヨークの恋人たち(原題 THEY ALL LAUGHED)』『ロブ・ロウの おかしなおかしな探偵物語』『カーテンコール/ただいま舞台は戦闘状態(原題 NOISES OFF)』と繋がってくるのでしょうね。
(『おかしなおかしな大追跡』以外は未見です。結構、コメディ、撮ってますね)

オープニングの「Cheek to Cheek」のフレッド・アステアの歌声から、エンディングのこれまたフレッド・アステアの「Stepping out My Baby」まで、とっても楽しい気分になります。

ラストには、さる大物監督も登場しますし、1946年のルビッチ映画『小間使』のシーンも登場します(劇中使用される台詞の由来なので)。

公式ページには「ボグダノヴィッチ75歳にして新たな黄金期の到来を期待させてしまう」とあるとおり、黄金期到来してほしいぞ。
これもまた、是非とも一般公開してほしい作品です。
ということで、今回ロードショウ!は嬉しいことです。

評価は復活祝いも込めて★★★★☆(4つ半)としておきます。

<追記>
本作の中で引用されているルビッチ映画『小間使』は、『ルービッチュの小間使 クルーニー・ブラウン』のタイトルでDVD発売されているようです。


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「マイ・ファニー・レディ」
ただ楽しい。ただ笑える。大人のコメディ。得るもの失うもの何もなく、でもたまにはこんな作品もいい。っていうか、こんな作品がいい。巷で噂の通り、ウディ・アレンの作風に似てなくもない。でも、洒脱過ぎなかったり、斜に構えた部分がなかったり、という点では、アレンのそれとは全然違う。ストレートに。ドタバタはあくまでドタバタに。ニヤリやクスリではなくて爆笑できるのが気持ちいい。今や映画界での若手スターのイジー(=イザベラ)(イモージェン・プーツ)が、雑誌の取材に答える形でそのデビュー当時の過去を物語る。いかに... ...続きを見る
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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
シャレた作品でした。久々楽しいコメディです。苦手なオーウェン・ウィルソンも気にならず、というかうまくはまってよかったです。こういう大人向けの作品がふえていけば嬉しいですね。
ぷ〜太郎
2016/03/23 16:47

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