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zoom RSS 『サンバ』:移民も受け入れ側もアイデンティティの危機なんだ @DVD・レンタル

<<   作成日時 : 2016/02/24 23:46   >>

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2015年の観逃し作品の落穂拾い第5弾は『サンバ』。
2014年末にロードショウされたシャルロット・ゲンズブール、オマール・シー主演の移民問題を扱ったフランス映画です。
中東からの難民問題も大きくなり、EUの先進諸国は頭が痛いところ。
この映画でも、そこいらあたりはキチンと描かれていました。
さて、映画。

セネガルからフランスに出稼ぎに来て10年になる青年サンバ(オマール・シー)。
ビザ更新を忘れたかなにかで、突然、国外退去命令が下りてしまう。
移民支援局に救いを求めたが、対応した女性のアリス(シャルロット・ゲンズブール)に逆ギレされてしまう。
というのも、アリスは大企業の要職を永年つづけたせいで燃え尽き症候群になっており、今回に移民支援局での仕事もいわばリハビリの一環だった。
とはいえ、サンバが窮地であることに変わりはない・・・

というハナシ。

なかなかツライ現実の物語。
ダルデンヌ兄弟あたりが真面目に描くと、たぶん、目も当てられないほどツライツライ映画になりそう。
だけれども、そこんところを『最強のふたり』の監督であるオリヴィエ・ナカシュとエリック・トレダノのコンビはユーモアを交えて描いていきます。
そのユーモアの根源は、オマール・シー演じるサンバの人柄。
とにかく、前向き・陽気・へこたれない。
まぁ悪く言えば、その場しのぎでもあるので、入管センターで懇意なった仲間の恋人と懇ろな関係になったりもするんだけれど。

かなり年上の伯父さんの身分証を利用したりして職にありついていくんだけれど、終いには、偽造身分証にまで手をだして、アイデンティティまで怪しくなってしまう。

対するアリスは、ホント、みるからに「燃え尽き」。
もう、ヘトヘト、力なんて残ってません、ちょっとのことで精神が不安定になっている。
彼女もアイデンティティの危機なわけだ。

そして、彼女の姿は、フランスの姿でもあろう。
難民・移民は受けいれざるをえない立場だし、さらにはビジネスシーン・経済シーンでも疲弊しつくしている。

そんなふたりが行きつく先は・・・
ユーモアたっぷりに描かれているが、かすかな希望をもって、なんとかかんとか立っている、そんな感じ。

サンバなんて、踊り出したくなるような名前だけれど、自分の名前を叫んで踊れる日なんてくるのかしらん。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。



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2016年映画鑑賞記録

新作:2016年度作品:15本
 外国映画11本(うちDVDなど 0本)
 日本映画 4本(うちDVDなど 1本)

旧作:2016年以前の作品:14本
 外国映画12本(うち劇場 3本)←カウントアップ
 日本映画 2本(うち劇場 0本)
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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
もっと軽いコメディかと思っていたら、ユーモアで飾ってはいるけれど、結構シビアな内容でしたね。特にラストは、ハリウッドではなくフランスらしい結末の付け方でした。
ぷ〜太郎
2016/03/17 00:30

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