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zoom RSS 『プレイス・イン・ザ・ハート』:ひと皆すべてが平等である場所 @DVD・レンタル

<<   作成日時 : 2016/02/26 23:51   >>

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2015年の落穂拾いも小休止して、今回鑑賞したのは『プレイス・イン・ザ・ハート』。
1984年ロバート・ベントン監督の作品。
ロードショウ時に観ているが、この度、TSUTAYAの発掘良品でレンタル・鑑賞しやすくなった。
首を傾げる作品も多いこの企画だけれど、この作品はまさに「良品」。
30年ぶりの再会は、はたして・・・
さて、映画。

1930年代、大恐慌時代の米国テキサス。
保安官の夫とふたりの子どもを持つ主婦エドナ(サリー・フィールド)は、ある日、酔っ払い黒人を制しにいった夫が撃たれて死亡するという凶事に見舞われる。
これまで育児と家事だけに勤しんできたエドナは、夫が銀行に残した借金のことも知らなかった。
さて、彼女は一家を養うことができるのか・・・

というハナシ。

借金の肩として銀行に家土地を取られそうになるが、流れ者の黒人モーゼス(ダニー・グローヴァー)の力を借りて綿花栽培に乗り出し、第一次大戦で負傷して全盲になった銀行家の義弟ウイル(ジョン・マルコヴィッチ)を下宿人を置くことになって家計は廻り出す。
が、突然の竜巻に襲われたり・・・と、かなりの苦難の連続。

そこいらあたりをロバート・ベントン監督は抑えたタッチで淡々と描いていきます。
ネストール・アルメンドロスによる撮影もこれまた素晴らしい。

と、絶賛したいところですが、再鑑賞して気付いたのは、エドナの姉マーガレット(リンゼイ・クルーズ)の夫ウエイン(エド・ハリス)の浮気バナシにかなりの尺が割かれていること。

リンゼイ・クルーズの名前がビリングでは2番目なことから考えると、姉と妹、ふたりの女性の生き方を対比して描こうという目論見だったのだろうが、ウエインと相手ヴィオラ(エイミー・マディガン)を描くのに力点が置かれてしまい、姉妹の対比は弱まってしまった。
特に、この時のエド・ハリスが南部男にしては色香があって艶っぽいので、どうしてもリンゼイ・クルーズが霞んでしまったよう。

終盤は、KKKも登場して、当時の米国の無法ぶりが描かれ、ラストの教会のシーンとなるわけだけれど、さて、これをどう解釈したものか。
教会の中で牧師が聖書に基づき、キリストの愛について説法をしている。
説話を聴いているひとびとの中に、エドナとマーガレットの姉妹のほかに、エドナのもとを去ったモーゼスや竜巻に巻き込まれて死んでしまった老夫婦の姿や、さらには、冒頭で死んでしまったエドナの夫や、加害者で縛り首になった黒人の青年が並んで座っている、例のシーンである。

30年前に観たとき以来、このシーンは「天国のシーン」、つまり、みんな死んでしまったのだと思っていました。
再鑑賞してみて・・・
うーむ、当たらずとも遠からず(遠いか)。

天国ではないにせよ、神の愛の前ではすべてのひとが平等、そういうことだと解釈しました。
言い換えると、平等でないこの世において、ひと皆すべてが平等である場所は「神の愛の前」、それこそが「こころのなかの場所」。
そういう意味のタイトルだったのですね。

評価は★★★★(4つ)としておきます。

<追記>
ロバート・ベントン監督といえば、この映画のほかに思い出すのは『クレイマー、クレイマー』ですが、忘れちゃいけないのが『俺たちに明日はない』の脚本を書いたこと。
あの映画も舞台は30年代の米国。
たぶん、根っこは繋がっているんだろうなぁ、と思うのですが、さては『怒りの葡萄』あたりかしらん。



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2016年映画鑑賞記録

新作:2016年度作品:15本
 外国映画11本(うちDVDなど 0本)
 日本映画 4本(うちDVDなど 1本)

旧作:2016年以前の作品:16本
 外国映画14本(うち劇場 3本)←カウントアップ
 日本映画 2本(うち劇場 0本)
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