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zoom RSS 『残穢 ‐住んではいけない部屋‐』:防ぎようのない恐怖が蔓延する世の中は怖い @ロードショウ・シネコ

<<   作成日時 : 2016/02/07 21:16   >>

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関連ムーヴィ『鬼談百景』につづいて、ロードショウで鑑賞した『残穢 ‐住んではいけない部屋‐』。
怖い映画は好きなのですが、うーむ、今回はいまひとつ。
怖いのは怖いのですが、なんだか文脈が乱れているというか・・・
さて、映画。

作家である私(竹内結子)のもとに届いた女子大生(橋本愛)からの手紙。
読者からの届く実話(?)をもとに、現代の百物語を連載している私の心に、ちょっと響いた。
いわゆる団地の怪談なのだけれど、セオリーとは異なって横並び・縦並びでもない。
通常だと、その部屋に「謂れ」があることがほとんどだけれど、その「部屋」に謂れはない。
女子大生が過去を探っていくと、その土地に数々の謂れがあった・・・

というハナシ。

へへへ、面白いねぇ。
怪談ってのは、まぁ、そんなものだ。

ある種の「限定された空間・時間」の中に、非日常=恐怖というものを押し込めて、日常を安楽に暮らそうというもの。
その土地土地に根付いた怪談は、あって無べなるかな。
この映画では、その「非日常」要素が、何年何世代にもわたって残っている、というのが面白い。

主人公である私の夫が、新築住宅の地鎮祭の際に私にいう言葉が興味深い。
「土地には、何人も何世代も住んできたのだから、血なまぐさい土地なんてない」

そう、つまり、時間的に「非日常」は、あるとき忘れてしまうということ。
まぁ、それがあるから、人間って生きていけるんだけれど。

ということで、この映画の「縛り」は空間的なものかと思って観ていたら、ありゃ、件の「住んではいけない部屋」の根源を探っていくと、遠く離れた土地に根源があったという。

ありゃりゃりゃ、こりゃダメだ。
作り手が勝手に、自分で拵えた埒を破ってしまっている。

うーむ。
まぁ、時間も空間も超えて「非日常」の穢れが連綿としていく・・・というのは怖いのかもしれないが、そういうのはどうもインフルエンザとかのウィルス感染を思い出して、かえって怖くない。

防ぎようがないから怖いのかもしれないが、この映画では、そういうようになっていない。
私に加担するかのように、興味本位で首を突っ込む佐々木蔵之介の作家は、最後に憑りつかれない・・・

これってミステリー的にはちょっと合点がいかないなぁ。
まぁ、そもそもホラーなので、ミステリー的納得を求めてはいけないのかもしれないが、それだったらミステリーのような語りは止めてほしい。

しかし、たぶん、こういう「防ぎようのない恐怖」というのが現代におけるいちばんの恐怖なのだろう。
ああ、なんだか、むかしの怪談が懐かしくも、羨ましいよ。

評価は★★★(3つ)としておきます。

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2016年映画鑑賞記録

新作:2016年度作品:12本
 外国映画 8本(うちDVDなど 0本)
 日本映画 4本(うちDVDなど 1本)←カウントアップ

旧作:2016年以前の作品:8本
 外国映画 8本(うち劇場 3本)
 日本映画 0本(うち劇場 0本)
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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
まあ確かに、近頃はウィルス感染のような恐怖が流行りだからね。仕方ないと言えば仕方なし。個人的には、最後のはいつくばって迫ってくる黒い穢れ(焼け死んだ炭鉱夫の呪い?)には、またか!といった感じでウンザリしました。
ぷ〜太郎
2016/03/17 01:09

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