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zoom RSS 『クーキー』:心温まるお子様向け映画かと高を括っていましたが @DVD・レンタル

<<   作成日時 : 2016/03/29 11:03   >>

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2015年公開作品のDVDでの落穂拾い再開4本目は『クーキー』。
2010年製作のチェコ映画で、へなへなテディ・ベアの冒険を描いたファンタジー映画。
日本版のポスターには『トイ・ストーリー3』なんかも引き合いに出されているので、心温まるお子様向け映画かと高を括っていましたが・・・
さて、映画。

8歳のオンドラ少年は喘息持ち。
病状が悪化するのを懼れて、母親はオンドラ少年が永年可愛がってきたぬいぐるみのテディ・ベア、クーキーを捨てることにした。
少年はその夜、部屋を抜け出し、ごみ箱からクーキーを拾いだしたが、夜風にあたったために体調が急変した。
朦朧とする意識の中で、少年はクーキーがゴミ捨て場から森に逃げ込み、森の妖精たちと活躍する妄想をするのだった・・・

というハナシ。

アニメじゃなかった!
というのが、観はじめてすぐの感想。
人間のドラマ部分と、クーキーと森の妖精たちの活躍の人形劇とが交互に描かれていきます。

とにかく人形劇部分の素晴らしいこと。
妖精じゃなりものたちも含めて、彼らの造形が素晴らしい。

ゴミ捨て場の監視人は、ペットボトルやビニール袋が捻じ曲がった姿で、フォークをかざして威嚇する。
老齢な森の村長は、大根の切れ端か、土のなかの生き物のように見える。
次期村長を狙っている前村長の遺児は、大きな口をパクパクさせ、ぎょろんとした目で周囲を睨みつける。

これら人形が、一種の異様さをもって描かれていることで、「森=楽園」ではなく、人間社会の縮図のように描かれる。
ゴミ捨て場の監視人からも追われ、森の中でも対立が描かれ、とクーキーの冒険の陰には、チェコのひとびとの歴史観が色濃く反映されているのではありますまいか。

そして、森の中でのアクション。
それが驚くことに、自動車での追っかけなのである。
森の中を疾駆疾走する自動車の躍動感、人形たちの生命感。

どことなくデジャヴが・・・
子どもの頃に観た『ピンチクリフ グランプリ』が蘇ってきました。

りゃんひさの子ども心にも火がつきましたが、子ども心だけでないのがこの映画。

オンドラ少年の許へ戻ってきたクーキー、その後ふたりは仲良く暮らしましたとさ・・・
とならないあたりが、なかなか現実の厳しさを感じました。
夢(理想)を観つづけていないと生きていけない、そんなメッセージのような諦念のようなラスト。
やはり、激動の歴史を背景に持つチェコ、といったところでしょうか。

評価は★★★★(4つ)としておきます。



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2016年映画鑑賞記録

新作:2016年度作品:22本
 外国映画16本(うちDVDなど 0本)
 日本映画 6本(うちDVDなど 1本)

旧作:2016年以前の作品:22本
 外国映画20本(うち劇場 4本)←カウントアップ
 日本映画 2本(うち劇場 0本)
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