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zoom RSS 『これが私の人生設計』:伊国版「女はつらいよ ローマ奮闘篇」 @ロードショウ・シネコン

<<   作成日時 : 2016/03/12 17:50   >>

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女性建築家を主人公にしたイタリア映画『これが私の人生設計』、ロードショウで鑑賞しました。
イタリア映画を観るのは久しぶり。
昨年、DVDで『ローマの教室で 〜我らの佳き日々〜』『はじまりは5つ星ホテルから』を観ているが、劇場では久しく観ていなかったような・・・
先に挙げた2本も主役は女性(主役はどちらもマルゲリータ・ブイ)なので、むむむ、やはり女性映画好きなんだなぁ、と実感。
さて、映画。

イタリアの寒村で育ったセレーナ(パオラ・コルテッレージ)は幼少の頃よりデザインの才能が抜きんでていた。
成長して建築家になった彼女は世界各地を舞台に活躍していたが、そろそろ故郷が恋しいとイタリア・ローマに戻ってきた。
戻ったはいいが、一流建築家といえども職はない。
さらに「女性」というだけで門戸は閉ざされてしまう。
困った彼女は、ひょんなことで知りあったゲイのフランチェスコ(ラウル・ボヴァ)を海外出張中の建築家に仕立て上げて、その秘書という名目で有名建築事務所で職を得ることにした・・・

というハナシ。

とにかく、イタリア映画特有の泥臭さを感じるコメディ。
なので、クサくて笑えないシーンも多いのだけれど、前向きなセレーナのキャラクターに惹かれて、愉しんで観れました。

かなり強引に笑いを誘おうとして空回りしているところも無きにしも非ずだけれど、物語の端々にイタリアの実情が窺い知れて興味深いです。
例えば・・・

就職がとにかく困難。ひとりの求人に対して100倍、なんてのはザラ。

さらに、女性軽視がヒドイ。雇用契約の契約書の中に、会社側が解雇する際の免責事項に、天変地異と並んで妊娠が掲げられていたり。

そんな環境なのに、職場で深夜遅くまで残業しているのは女性ばかり、とか。

まぁ、笑いの要素として挙げられているのかもしれないが、実情に近いのかもしれません。

また、ヨーロッパの中でイタリアがどう思われているのかも描かれていて、例えば・・・

冒頭、ロンドンで成功しているセレーナが次の仕事先として、中国やドバイではなく、本国イタリアに戻ると言ったときの同僚のアングリした顔。
いまさら、経済不況のイタリアへ戻ってどうなるの、って。

ローマの職場の同僚男性とランチを摂りながら交わす会話のなかで、同僚が言うセリフも興味深い。
「どうして、イタリアへ戻ってきたの? こんな自虐的な国民がいる国へ」
ふーん、そうなんだ、イタリア人=自虐的、っていう発想はなかったなぁ。

というわけで、映画のストーリーは落ち着くところに落ち着くので、意外性はなくて満足度もそこそこなのだけれど、パオラ・コルテッレージとラウル・ボヴァのふたりが魅力的なので、かなり満足。
特に、ラウル・ボヴァのセクシーぶりには瞠目。
また、おしゃべりなセレーナの伯母さんの老女も面白く、映画は登場人物の魅力で保っている、といったところ。

評価は★★★(3つ)としておきます。

<追記>
2015年のイタリア映画祭では『生きていてすみません!』のタイトルで上映されましたが、原題「SCUSATE SE ESISTO!」を直訳したもの。
まぁ「女でゴメン」といったところでしょうね。

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2016年映画鑑賞記録

新作:2016年度作品:21本
 外国映画15本(うちDVDなど 0本)←カウントアップ
 日本映画 6本(うちDVDなど 1本)

旧作:2016年以前の作品:16本
 外国映画14本(うち劇場 3本)
 日本映画 2本(うち劇場 0本)
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内 容 ニックネーム/日時
もっとシャレたコメディかと思って観たら意外や昔っぽいドタバタでした。が、イタリアの現状がそこかしこに描かれていて、それが新鮮でしたね。アモーレだけではすまされない厳しいイタリアの現実は、日本も同じ。でも落ち着くところへ落ち着くラストで描かれた家族そろっての食事(マンマの味)は、今の日本にはないものかもしれません。
ぷ〜太郎
2016/03/16 17:36

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