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zoom RSS 『セトウツミ』:大人になる直前、束の間の貴重な時間 @ロードショウ・シネコン

<<   作成日時 : 2016/07/04 23:25   >>

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菅田将暉と池松壮亮が主演した『セトウツミ』、ロードショウで鑑賞しました。
監督は『さよなら渓谷』の大森立嗣
脚本は・・・ありゃ、ない。
構成・脚色のクレジットはあるが、脚本のクレジットはない。
どういうことかしらん、と訝しんで公式ホームページに掲載されている原作漫画の1話を読むと、台詞などは映画のエピソード1とほとんど同じ。
なるほど、ね。
コマ割りとカット割りは全然別だけれど、台詞と情況はほとんど同じなので、あえて脚本のクレジットがないわけか。
さて、映画。

大阪の高校2年生のセト(菅田将暉)とウツミ(池松壮亮)。
学校が終わって、塾へ行くまでの時間つぶしの場を探していたウツミが辿り着いたのは、市内を流れる川に面した広場の階段。
ある日、サッカー部でイザコザを起こして退部したセトが隣に座って、ふたりは喋りはじめることになった・・・

というハナシには、ほとんどストーリーらしきものがない。
そんなストーリーらしきものもないふたりの一年。

映画は、高校2年生という時期が活きている。
まぁ、思い起こせば、自身の高校2年生の頃は、もっと活動的だった。
走って汗は流さなかったけれど、文化部で部活動をしていたからね。

でも、こんな、どうでもいいような時間もかなり過ごしたような気もする。
それは、大学生のころ。
入学して1年ぐらいは、なんかこんな感じ。
無為な時間が何となく流れている・・・

そう、まだ、社会人にもならず、とはいえ目いっぱい他のことに熱を上げるというようなことをしなくても、生きていくことができたあの頃。
当時の流行の言葉でいえば「モラトリアム」。

刑の執行を猶予された期間。
大人にならずにいられた時間。
そういうものが蘇ってきました。

セトとウツミが交わす会話はホントウに取り留めもなくしょうもないことばかり。
なので、観終わって会話の中身はほとんど思い出せない。
思い出すのは、セトの家庭事情や、ふたりが恐れている不良の鳴山の家庭事情、それに、お寺の娘の樫村さん(中条あやみ)とふたりの間の三角形ともいえない微妙な関係。
取り留めのない会話の裏には、かなりの「大人(少年たちも含めて)の事情」が垣間見える。

こういう何となく流れている無為な時間が終わってしまうのは、かなり切ない(たぶん)。

なので、続編が観たいような気もするが、ふたりの関係が終わってしまうのを観るのも切ないので、続編はつくらないでいただきたい。

評価は★★★★(4つ)としておきます。

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2016年映画鑑賞記録

新作:2016年度作品:47本
 外国映画31本(うちDVDなど 0本)
 日本映画16本(うちDVDなど 1本)←カウントアップ

旧作:2016年以前の作品:61本
 外国映画49本(うち劇場 9本)
 日本映画12本(うち劇場 4本)
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コメント(2件)

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すごく面白いわけではないけれど、なんとなく気になる二人のしゃべり。どうでもいい事の中に本音がある、それがわかっていてくだらないことをまたしゃべる。こういうことができる相手がいたということが、後になって幸せだったんだと思えるんでしょうね。
ぷ〜太郎
2016/07/11 15:25
ぷ〜太郎さん、コメントありがとうございます。
どうでもいいことの中に本音がある・・・
そういえば、「お世辞をいうひとは、その対象に興味を持っていない。お世辞をいわれるぐらいなら、貶されたほうがましだ」というような言葉を聞いたことがあります。
ならば、「お世辞より貶さるほうがましだが、くだらないことをしゃべれる仲は、もっと素敵だ」ともいえるでしょうね。
りゃんひさ
2016/07/11 22:16

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