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zoom RSS 『生きうつしのプリマ』:家族の秘密を巡る、あまりうまくない悲喜劇 @ロードショウ・シネコン

<<   作成日時 : 2016/07/17 10:15   >>

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ハンナ・アーレント』のマルガレーテ・フォン・トロッタ監督の新作『生きうつしのプリマ』、ロードショウで鑑賞しました。
チラシ下の謳い文句には「オペラの旋律にのせて紐解かれていく、ある母娘の過去をめぐるミステリー」とあって、興味津々。
さて、映画。

ドイツ・ミュンヘン。
ゾフィ(カッチャ・リーマン)は、しがないクラブ歌手。
歌う歌が陰気だといわれ、きょうもクラブオーナーから解雇を言い渡された。
そんなある日、気難しく身勝手な父親から呼び出され、1年前に亡くなった母親エヴェリンに生きうつしのオペラ歌手がいる、ついてはニューヨークにいって会って欲しい、と無理難題を言い渡される。
現在付き合っている男性とも別れて、無謀にもニューヨークに飛んだゾフィは、幸運にも件のオペラ歌手・カタリーナ(バルバラ・スコヴァ)と会うことができた。
しかし、彼女は、母親が健在だという・・・

というハナシは、謳い文句にあるようにミステリー的要素もあるが、そこいらあたりは早々に察しがつくし、物語でも明らかになる。
カタリーナは、エヴェリンが産んだ娘に決まっている。
そうでないと、とんでもない映画になるけれど、そうはならない。

女性たち3人(エヴェリン、カタリーナ、ゾフィ)の関係は判明するが、ならば、カタリーナの父親は誰なんだ? そして、エヴェリンは何故、異父姉妹を産むことになったのか? と新たな謎が持ち上がっていく。

後半になると、真の主役が明らかになる。
死んでしまった母親、エヴェリンである。

ふたりの男性から愛されて、翻弄されてしまった女性。
そういう見方もできる一方、ふたりの男性を翻弄し、秘密を抱えたまま、さっさと昇天してしまった女性。

そして、そんな女性が遺していった家族のいざこざ・・・

悲劇のようでもあり、喜劇のようでもある。
特に、傍からみると、喜劇の要素が強い。

こういう、家族の秘密にまつわる、どちらかといえば喜劇性の方が強い悲喜劇は、アメリカ映画がうまいが、お堅いマルガレーテ・フォン・トロッタ監督の演出にフラがないので、シリアスなのかコメディなのかが判然としない。
その上、エヴェリン/カタリーナを演じるバルバラ・スコヴァが、あまりに年寄りくさく(撮影時には60歳を超えている)、かつ、女性的色香が乏しいので、ふたりの男性を翻弄した感じがまるでせず、ミスキャスト。

ということで、題材は面白いが、料理のしかたが上手くなく、結果、あまり美味くない作品となったかも。

評価は★★★(3つ)としておきます。

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2016年映画鑑賞記録

新作:2016年度作品:51本
 外国映画34本(うちDVDなど 0本)←カウントアップ
 日本映画17本(うちDVDなど 2本)

旧作:2016年以前の作品:62本
 外国映画49本(うち劇場 9本)
 日本映画13本(うち劇場 5本)
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「生きうつしのプリマ」
うむ…。正直に言おう。なんということはない作品だった。二世代に渡る謎が解き明かされるが、本質は昼メロ。公開直後にも関わらず、平日だけれど夜の回なのに劇場はガッラガラ。観客数は一桁の前半である。こういう「総スカン」的な口コミってどこから回って来るんだろう?今一番知りたいのはそれかもしれない。老兄弟の兄弟喧嘩の原因じゃなくてさー。みんながみんな、身勝手に恋愛を重ねていったり、嘘を重ねていったりすれば、結局は最後にツケを支払う事になるのよ、という話なのか?秘密なら墓場まで持って行けよ、とは思うけど、実... ...続きを見る
ここなつ映画レビュー
2016/07/26 13:22

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
まさしく仰せの通りです。これって、自分の死後、隠された秘密にアタフタする家族を見て「してやったり」とほくそ笑む女性の喜劇なんですよね。人生をこわされた女性の復讐劇とはとらえない方がずっと面白い。が、いかんせん演出がどうにも・・・。でも、爺さん二人が取っ組み合いの喧嘩するところはバカらしくて笑えました。
ぷ〜太郎
2016/07/19 15:10
ぷ〜太郎さん、コメントありがとうございます。
やはりお堅いフォン・トロッタ監督には、ちょっと向いてない作品だったかも、と思わざるを得ませんね。
りゃんひさ
2016/07/20 21:58
こんにちは。弊ブログにご訪問下さりありがとうございました。
なんというか、残念な出来でした。登場人物がほぼ全員身勝手なのも少し嫌でした。
おっしゃるように「喜劇性の強い悲喜劇」のはずなのに、演出がどちらかが判然としなくて、宙ぶらりんな感じでした。
ここなつ
2016/07/27 10:37
ここなつさん、コメントありがとうございます。
期待していた作品でしたが、あまりうまくできておらず、久しぶりにガッカリした作品でした。
りゃんひさ
2016/07/27 21:00

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