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zoom RSS 『人間の証明』:公開当時、古臭いと思ったが・・・ @DVD・レンタル

<<   作成日時 : 2016/08/01 23:02   >>

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ことしは角川映画40周年。
ひと月ほど前に『Wの悲劇』を再鑑賞したが、こんどは『人間の証明』。
角川映画第2弾、昭和52年の文化庁芸術祭の出品作品。
個人的には、この映画が角川映画事始め。
かなりの物量宣伝で、その宣伝に乗せられ期待して観に行ったことを覚えている。
さて、39年ぶりに再鑑賞してみて・・・

東京都心の高層ホテルのエレベーターでひとりの黒人青年が刺殺される。
絶命する直前、「ストウハ・・・」という謎の言葉を残して。
折しも、そのホテルでは現在売り出し中の女性デザイナーのファッションショウが終わったところだった・・・

というところから始まる物語は、ご都合主義的で偶然な人間関係のなか、お涙頂戴のスピーチをもってエンディングとなる・・・というのが、まぁ、普通の感想かなぁ。
たしかに、そうなんだけれど、初公開から39年も経って観ると、結構、興味深かった。

主要人物は4名。
ひとりは、売り出し中の女性デザイナー・八杉恭子。
ふたりめは、殺された黒人青年ジョニー。
さんにんめは、事件を追う若い刑事・棟居。
最後が、ニューヨークのシュフタン刑事。

かれら四人が四人とも、戦争の影を引きずっており、それが大味ながらも、人間の悲哀を感じさせる。
終戦後の混乱。
戦時のような、お題目のなくなった、人間の本性むき出しの混乱。
その混乱は人間性もゆがめ、ゆがんだ人間性は、歪んでいていたことすら忘れさせてしまう。

中盤登場する「罪を背負って、どうやって生きていくか? それが人間の証なのよ」というセリフ。
かなり強烈だ。
忘れることこも人間の証だが、忘れないことも人間の証。

ここいらあたりは、松山善三の脚本だなぁ、と感じる。

『砂の器』や『ゼロの焦点』を彷彿させる展開、クライマックスのお涙頂戴の長台詞など、昭和52年の時点でも古臭い映画なんだけれど、それが39年も経つと意外と古臭く感じないのは、どういうことかしらん。

俳優陣では、シュフタン刑事役のジョージ・ケネディが出色。
棟居刑事役の松田優作は、始終しかめっ面をしているだけで、あまりうまくない。
それに、見た目が浅黒すぎて、結果、白人、黒人、日本人というコントラストが際立たなくて、残念。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。



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2016年映画鑑賞記録

新作:2016年度作品:59本
 外国映画42本(うちDVDなど 4本)
 日本映画17本(うちDVDなど 2本)

旧作:2016年以前の作品:67本
 外国映画54本(うち劇場11本)
 日本映画14本(うち劇場 5本)←カウントアップ
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
これは昔の作品ですが、面白かったですね。特にアメリカのスラムで刑事が殺されるところでラストにしたのは、深い意味を感じます。しかし、松田優作ほんとにヘタだなあ〜。この作品の最大の欠点ですね。他に役者はいなかったんですかね。森田監督の「それから」の主役もやっていますけど、これはもう冒涜としかいいようがないくらいひどいもんでした。
ぷ〜太郎
2016/08/17 15:06
ぷ〜太郎さん、コメントありがとうございます。
ご指摘どおり、ラストがいいです。
これがないと、ただのお涙頂戴の映画になっちゃいますもの。
むかし、原作小説も読みましたが、どうだったかなぁ。
残念ながら、覚えていなです。
りゃんひさ
2016/08/18 23:35

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