キネマのマ 〜 りゃんひさ 映画レビューなどなど

アクセスカウンタ

zoom RSS 『ロマンス』:そうだ、箱根に行こう @DVD・レンタル

<<   作成日時 : 2016/08/02 10:40   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 1

画像

昨年8月にロードショウされた『ロマンス』、DVDで鑑賞しました。
監督はタナダユキ、主演は大島優子と大倉孝二。
これまで鑑賞したタナダ監督作品は『百万円と苦虫女』『ふがいない僕は空を見た』『四十九日のレシピ』だけれど、どれも女性の描き方がうまい。
さて、映画。

小田急ロマンスカーで社内販売員をしている北條鉢子(大島優子)。
ある日、母親から受け取った手紙には、「最後に思い出の地を訪れて・・・」云々と、自殺を連想させるような文言があった。
その手紙を、社内万引きの中年男・桜庭(大倉孝二)に見られてしまったから、大変。
桜庭は、鉢子を思い出の地(=箱根)での母親探しに強引に連れ出してしまう・・・

というハナシには、ほとんど中身はないように思えるが、それでも飽きずに観てしまうのは、大倉と大島の凸凹コンビのコンビネーションの良さがあるから。

桜庭の強引な行動に半ば付き合わされる恰好の鉢子なんだけれど、突き合わせている感があまりしない。
たぶん、そこには、ふたつの欲求があるからだろう。
ひとつは、毎日同じ電車に同じように乗り、同じように笑顔を振りまいて、後輩のしりぬぐいをするという単調な毎日からの逸脱欲求。
もうひとつは、父親との離婚後、男出入りが激しくなり、結果、疎遠になった母親との決着をつけたい、別に会えなくてもいいから、自分の中でつけたい、という女としてのもの。

しかしながら、映画ではそこんところを明確に描いていない。
明確に描かないからこそ、良かったともいえる。

それは、後半、ラブホテルに泊まらざるを得なくなったふたりが、鉢子の告白をきっかけに桜庭が強引にモノにしようとするシーンの鉢子のモノローグに表れている。
なぜだかしらないけれど、いつも中途半端で、ダメな男に振り回されてしまう・・・
そして、そんな自分を受け容れている自分のダメさ加減。

この映画の白眉である。
このシーンがあるので、最後の最後の鉢子の笑顔が活きてくる。

画像


と、結構いい映画なんですけど、桜庭の過去シーンは余計。
彼の得体の知れなさが薄まってしまい、かなり説明的だからね。

なお、劇中繰り返し歌われるのは、岩崎宏美「ロマンス」ではなく、山口百恵「いい日旅立ち」。
これだと、箱根じゃなくて、京都に行きたくなってしまう・・・
もしかして、脚本の構想段階では、ロマンスカーでなくて、新幹線だったりして。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。


------------------
2016年映画鑑賞記録

新作:2016年度作品:61本
 外国映画43本(うちDVDなど 4本)
 日本映画18本(うちDVDなど 3本)

旧作:2016年以前の作品:70本
 外国映画55本(うち劇場11本)
 日本映画15本(うち劇場 5本)←カウントアップ
------------------

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
タナダユキは日常の切り取り方が他とは違うので、そこが面白いですね。話自体はたいして展開があるわけではないけれど、人のとらえ方がうまいので飽きずに観れます。大倉孝二の相変わらずのひょうひょうぶりがよかったですね。
ぷ〜太郎
2016/08/17 15:32

コメントする help

ニックネーム
本 文
『ロマンス』:そうだ、箱根に行こう @DVD・レンタル キネマのマ 〜 りゃんひさ 映画レビューなどなど/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる