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zoom RSS 『悪霊島』:画面を埋め尽くす人々のボリューム感 @DVD・レンタル

<<   作成日時 : 2016/08/07 23:27   >>

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角川映画40周年、自宅で独自に映画祭。その第3弾は横溝正史原作『悪霊島』。
金田一耕助シリーズの角川映画は『犬神家の一族』『悪魔が来りて笛を吹く』『金田一耕助の冒険』とこの映画の4本。
それぞれの作品で金田一耕助役が異なっていて、この映画では鹿賀丈史が演じている。
劇場公開は1981年。
テレビで横溝正史シリーズの1、2と見続けていたので、さすがに金田一ものはおなか一杯。
ということで、観ていなかった作品です。
さて、映画。

時は1980年。
ジョン・レノンが撃たれたというニュースをテレビでみた三津木五郎(古尾谷雅人)は、11年前、自身がまだヒッピー崩れだった頃に広島県の離島で遭遇した奇怪な事件を思い返すのであった・・・

というところから始まり、離島で次々と連続殺人事件が起こるのであるが、とにかく展開が早い。

島(悪霊島)には、島の宮司筋で実力者である刑部一族と、網元である越智一族という二大勢力があるが、20数年前、刑部家の娘・巴(岩下志麻)と越智の息子・竜平(伊丹十三)とは恋仲になった。
しかしながら、出自の違いから二人の仲は裂かれ、竜平はアメリカへと旅立ってしまった。
その竜平が出世し、20数年ぶりに帰島するという報せがあったが、島は年に一度の祭を迎えようとしていた・・・

というお膳立てを最大限に活かした演出で、登場人物がやたら多く、ときには画面を埋め尽くすほどの人々が映っている。
島民たちはもちろんのこと、フェリーで訪れる観光客、祭の神楽衆、それに制服・私服の警察官たち。
おどろくほどの人数で、この画面は、迫力がある。

ミステリーといえば、とにもかくにも「犯人探し」が眼目なので、できるだけ登場人物はシンプルにして、あまり観客を混乱させないように努めるのだが、篠田正浩監督はそんなところに拘(こだわ)っていないように思える。
狙いはよくわからないが、たぶん、当時の日本を何らかの形で表現したい、という思いが先に立っているのだと思う。
その思いは、劇中に登場する「現代人の失っているもの。それは静かで激しい拒絶だ」といった言葉(文字による表現)からも感じることができる。

とはいえ、あまりに多くの人々が登場する上に、なにせ展開が早いものだから、時折、登場人物が名前だけで語られると、誰が誰だったけ?となってしまうところもある。

鹿賀丈史の金田一耕助は、背が高すぎることを除けば、原作の飄々としたイメージにいちばん近い。
当時の鹿賀は、あまり色が着いていなかったのだろう。

二面性をみせる岩下志麻は、当時40歳ぐらいだけれど、本当に美しい。
清楚な面と、正反対の面を、恐ろしいぐらいに美しく演じている。

公開当時はオリジナルの「ゲット・バック」「レット・イット・ビー」が使われていたが、ソフト化する際の版権の都合から新版に差し替えられており、かなり残念。

評価は★★★★(4つ)としておきます。


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2016年映画鑑賞記録

新作:2016年度作品:61本
 外国映画43本(うちDVDなど 4本)
 日本映画18本(うちDVDなど 3本)

旧作:2016年以前の作品:71本
 外国映画55本(うち劇場11本)
 日本映画16本(うち劇場 5本)←カウントアップ
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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
横溝作品は「獄門島」と「悪霊島」がごっちゃになってしまうのですが、犬が人の腕をもって走ってくるのがこの作品でしたね。岩下志麻の美しさが印象的でした。
ぷ〜太郎
2016/08/17 15:40

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