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zoom RSS 『レッドタートル ある島の物語』:絵本のような画で語る切ないラヴストーリー @ロードショウ・シネコン

<<   作成日時 : 2016/09/21 10:18   >>

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スタジオジブリの最新作『レッドタートル ある島の物語』、ロードショウで鑑賞しました。
監督はマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット
2000年に製作した8分の短編アニメーション『岸辺のふたり』で米国アカデミー賞を受賞したひと。
日本・フランス・ベルギーの合作で、日本のジブリからはプロデューサーの鈴木敏夫と、アーティスティックプロデューサーとして高畑勲が参加している。
という予備知識だけで、これまでのジブリ作品とは異なるだろうことは十分予想できる。
さて、映画。

無人島に漂着したひとりの男。
島に生えている竹を使って筏をつくって島から脱出を試みるが、沖に出たところで「何か」にぶつかって筏を壊されてしまう。
筏を大きくして何度も試みるが、結果は同じ。
ある日、その「何か」の正体がわかる。
それは、大きな赤いウミガメだった。
男とウミガメは海中で顔を合わせてしまったのだった・・・

というところから始まるハナシは、その後、陸に上がってきたウミガメを男は腹立ちから殺してしまい、後悔の念の駆られるうち、ウミガメの死骸は大きな甲羅を残して、若い女性に変身してしまう。
そして、男はその女と一緒に暮らし始めて、子をなす、という展開になる。

おぉ、奇妙な展開・・・
とも思ったが、これはよくある民間伝承の類のハナシではありますまいか。

『つるの恩返し』なんかに似ているが、ちょっと違うか。
あっ、もしかして『人魚姫』では?

と気づくと、わかりやすい。

赤いウミガメが、海中で出逢った男に一瞬のうちに恋をして、男に会いに来た。
しかし、誤って殺されてしまい、男の後悔がウミガメの想いを成就させて、人間に変身させる。
そんなハナシ。
切ないラヴストーリー。

そして、ふたりの間にできた子どもは成人し、海へ旅立っていくが、これは人間の根源・ルーツに係る民間伝承の類だろう。

「われわれの先祖は海からやってきたんだよ。なぜなら、むかしむかしのご先祖様はウミガメだったんだよ」
そんな伝承が、南の島にあったってヘンではない。

謳い文句の「どこから来たのか どこへ行くのか いのちは?」は、これを指しているのだろう。

と、ストーリーについて長々と書いたが、この映画の魅力は、なんといっても画の魅力である。

シンプルな線描に施された彩色。
絵本のような絵。
こういう絵が動くのか、それも、こんなゆったりとした物語の流れの中で。

ジブリ作品といえば、ワクワクドキドキハラハラ。
心拍数が上がりそうな、交感神経が働きそうな、そんな感じだけれど、この映画は違う。
物語的には、ハラハラもするし、ドキドキもするけれど、副交感神経が働き、穏やかな気持ちになる。

米国アカデミー賞受賞の短編『岸辺のふたり』を観ていないのでなんともいえないのだけれど、アーティスティックプロデューサーとして参加した高畑勲の影響が大きいかもしれない。
特に、コミックリリーフ(息抜き)として何度も何度も登場するカニたちのユーモラスな動きは、かなり古いタイプ演出手法だし。

お子様連れで劇場で観るには、ちょっとツライ。
幼い子どもたちには、大人が横から「ほら、カメさんと男のひとが見つめあってるねぇ」とかのナレーションをしながら一緒に観たい、そんな類のアニメーションかもしれません。

評価は★★★★(4つ)としておきます。


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2016年映画鑑賞記録

新作:2016年度作品:81本
 外国映画57本(うちDVDなど 8本)←カウントアップ
 日本映画24本(うちDVDなど 4本)

旧作:2016年以前の作品:90本
 外国映画72本(うち劇場14本)
 日本映画18本(うち劇場 5本)
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祝! アカデミー賞ノミネート、レッドタートル La Tortue rouge  こんなアニメもあるん...
確かに去年既に、カンヌのある視点部門で入賞(特別賞) オランダ人監督が撮るフランス・ジブリ映画が、アカデミー賞候補に! ...続きを見る
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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
この作品、好きですね〜。カメが人間に恋するハナシ、「人魚姫」のハッピー版。子供向けではなく大人用、というか子供に見せるにはもったいないハナシかな。
ぷ〜太郎
2016/11/10 01:45

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