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zoom RSS 『あなただけ今晩は』:「それはまた別のハナシ」 @DVD

<<   作成日時 : 2016/09/09 15:53   >>

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1963年製作のビリー・ワイルダー監督作品『あなただけ今晩は』、買い置きDVDで鑑賞しました。
以前観たのは20年ほど前かしらん。
そのときは、オープニングで驚いた。
というのも、テーマ曲が少年時代にラジオでよく聴いていた『淀川長治のラジオ名画劇場』のテーマ曲だったからだ。
陽気でにぎやかで洒落ている音楽。
おぉ、淀川さん、この映画だったんですね! と思ったものでした。
との思い出はさておき、映画のこと。

眠らない街パリの街娼たちが屯する裏通り。
彼女たちの御用達はカサノバホテル。
その入り口の横に立っているのが、イルマ(シャーリー・マクレーン)。
コトが終わった後、毎度毎度、悲しい身の上話(つくり話)をして、客にお金を出させている。
この街は、娼婦とヒモと警官は持ちつ持たれつの関係。
そんなところへ、子どもを相手にしていたお堅い警官ネスター(ジャック・レモン)が赴任してきて、赴任早々、無断の大手入れをやってしまい、さらに賄賂の濡れ衣を着せられて、解雇されてしまう。
職を失ったネスターがカサノバホテルの向かいのカフェ「ムスターシュ」にやってくると、イルマのヒモが彼女を締め上げている。
その横暴ぶりに怒り心頭に発したネスターは、イルマのヒモを幸運にもやっつけるが、そのさまを見たイルマはネスターを養うことに決める。
かくして、お堅い元警官のネスターはイルマのヒモに収まるのだが・・・

というところから始まるハナシは、そのご、イルマに恋したネスターが、彼女が他の男と寝るのに嫉妬して、こともあろうか、イギリス在の富豪X卿に扮してイルマを囲おうするもんだから、非常にややこしい三角関係になってしまう。

まぁ、誰かが誰かに成り代わることによって事件が大きくなっていく、というのはよくあるハナシで、同じくビリー・ワイルダー作品『お熱いのがお好き』だって、ギャングに追われたふたりの男が女性に成り代わるというハナシだ。
だけれども、この映画が秀逸なのは、その手の成り代わり話では、その成り代わりがバレてしまい、それによって決着を迎えるのが常套のところが、最後までバレない。
バレないことで大団円を迎えるという、珍しい展開である。

そして、バレないことで、いわゆる論理的帰結のあるエンディングののちに、落語『らくだ』のような一風変わったヘンなオチがついていて、これがまた面白い。
で、このオチを活かすのが、カフェ「ムスターシュ」のマスターの口癖、「それはまた別のハナシ」(That is an another story. 今回観た字幕では、これは余談、となっていたが)。
これは『お熱いのがお好き』のラストの決め台詞、「完璧なひとはいない」(Nobody is perfect.)と同じぐらいハマったセリフ。

アンドレ・プレヴィンの音楽、アレクサンドル・トローネルの美術も見事。
シャーリー・マクレーンのコケティッシュぶり(彼女の愛犬の名がコケット)、ジャック・レモンの芸達者ぶりは言わずもがな。

評価は★★★★☆(4つ半)としておきます。



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2016年映画鑑賞記録

新作:2016年度作品:76本
 外国映画53本(うちDVDなど 8本)
 日本映画23本(うちDVDなど 4本)

旧作:2016年以前の作品:89本
 外国映画71本(うち劇場14本)←カウントアップ
 日本映画18本(うち劇場 5本)
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