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zoom RSS 『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』『少女椿』:悶絶しそうな新旧カルト映画の2本立て @名画座

<<   作成日時 : 2016/10/20 22:59   >>

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1〜2か月に1度の割合で訪れている名画座2本立て。
前回は『ジプシーのとき』『アンダーグラウンド』のエミール・クストリッツァ監督の2本立てでしたが、今回は悶絶しそうな新旧カルト映画の2本立て。
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まずは旧作『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』。

大井武蔵野館で繰り返し繰り返し上映されていた1969年製作の東映映画だけれども、観るのは今回が初めて。
物語は・・・

大正中期のある精神病院。
記憶を失い入院している、医学生を名乗る人見広介(吉田輝雄)は、「自分は○○○○ではない!」と訴えるが、看守は相手にしない。
思い出すのは断崖の風景。
ある日、別房にいる坊主頭の男が広介を襲うが、広介は返り討ちにして、病院から脱出する。
夜陰から流れる子守歌に聞き覚えがあった広介は、翌日、子守歌をうたう曲馬団の少女と会うが、その少女は何者かによって殺されてしまう。
殺人犯の汚名を着た広介は、子守歌の出所である日本海側の土地を目指す・・・

といったところから始まる物語は、その後、新聞で自分そっくりの大立者が死んだ記事をみて、その男と入れ替わり、屋敷の謎を探る展開となる。

さすがにカルト中のカルト映画と評されるだけあって、とにかく冒頭の精神病院の描写がすごい。
半裸の女性たちに取り囲まれるさまは、エロティシズムの域を超えている。
そして、激しい荒波の磯場で踊る前衛舞踏家・土方巽は圧巻である。

しかし、広介がなりすましをするあたりから、映画のパワーは急速に衰え、土方巽扮する菰田丈五郎が人間を改造して奇形人間のパラダイスを作る段になっても、冒頭の幻惑感は蘇らない。
たぶん、それは、物語の語り口が、どこか論理的帰結を目指して進んでいくからだろう。

だが、その論理的帰結の結晶・明智小五郎(大木実)が登場して、すべての謎を次から次へと明らかにしていく段になって、再び幻惑感が蘇る。
これは、あまりの唐突な論理が滔々と披歴されることで、すべての論理が破壊されているからかもしれない。

その結果が、エンディングの大花火を背景に宙に舞う生首になる。

なんだかすごい映画を観たなぁという感想は持つが、もう一度観たいかというと、否である。

評価は★★☆(2つ半)としておきます。

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つづいて『少女椿』(2016年製作)。

同名のカルト漫画の映画化だそうな。
そういえば、アニメ版があったはず(未見だけど)。

物語は・・・

病気の母やが死んだために天涯孤独となった少女みどり(中村里砂)が見世物巡業の一座に拾われるが、一座の面々からは虐げられている。
ある日、瓶の中に入る魔術を使う魔術師(風間俊介)が一座にやって来、みどりに恋をする・・・

といったハナシだけれど、虐げられた少女のハナシなのか、少女に恋する中年魔術師のハナシなのか、どっちつかず。
如何わしさをセットで表現しようとしているが、明るいデジタルの世界では闇はまるで再現できず、空疎な感じ。

評価は★☆(1つ半)としておきます。

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2016年映画鑑賞記録

新作:2016年度作品:92本
 外国映画61本(うちDVDなど 9本)
 日本映画31本(うちDVDなど 5本)←カウントアップ

旧作:2016年以前の作品:96本
 外国映画76本(うち劇場15本)←カウントアップ
 日本映画20本(うち劇場 6本)
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コメント(1件)

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こういう映画を観るところが、りゃんひささんのりゃんひささんたる所以ですなあ。
かばくん
2016/11/24 14:36

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