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zoom RSS 『金星ロケット発進す』:反核反戦の主題が色濃い @フィルムセンター

<<   作成日時 : 2016/12/14 23:25   >>

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東京国立近代美術館フィルムセンターで開催中の「DEFA70周年 知られざる東ドイツ映画」。
その中から、1959年製作のSF映画『金星ロケット発進す』をチョイスして鑑賞しました。
原作はスタニスワフ・レムの『金星応答なし』。
レムといえばSF映画の金字塔『惑星ソラリス』。
この映画もタイトルだけは知っていたが観たことがなく、以前ソフト化されたVHSやDVDは78分の米国短縮版しかなく、109分の全長版はもしかしたら初公開以来ではありますまいか! とむやみに昂奮して出かけた次第。
さて、映画。

時は1970年代。
世界は、核の恐怖を一掃し、全人種が平和に暮らしている。
そんな折、巨大隕石(ツングースク隕石)が落下し、残留物の中から未知の金属物体が発見された。
調べてみると、金星からの飛来物体であり、なんらかのメッセージが書き込まれている。
金星に星間メッセージを飛ばすも、応答なし。
人類は、各国から選りすぐりの科学者8名を金星に派遣することになった・・・

というハナシで、派遣されたのがドイツ人、ロシア人、アメリカ人、中国人、日本人、インド人など国際色豊かな面々。
この中の日本人だけが唯一の女性科学者で、谷洋子が演じている。

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ビリングでもトップの扱いで、映画の重要な役割を担っている。
彼女の役どころは、原爆被害を受けた広島での調査で夫と知り合い、結婚したものの、子どもを得ることができない身体となっており、その後、夫が月面での原子力プラントで事故死した、ということになっている。
つまりは、心身共に原爆後遺症に苦しんでいる役どころである。

これは、映画の主題とリンクしており、金星に降り立った面々が遭遇するその世界は、原子力事故で生命が滅亡した世界であり、そんな中でも、地球を攻撃しようとする装置のみが動いているという好戦的な世界である。
反核反戦の主題が色濃く出ている。

そんな映画であるが、前半はかなり退屈。
金星へ到着するまでは、宇宙ロケット内のセット撮影が中心で、あまりに冒険心が掻き立てられない。
まぁ、ロケットが飛び立つまでのロケーション撮影は、その風景美が素晴らしいので、それほど飽きないけれども。

金星に到着してからの後半は、かなり面白い。

生命はないが、ダリの絵にでも出てきそうな異様な雰囲気のなかでの冒険譚。
ハリウッド産のアドベンチャー映画とは異なり、ハラハラドキドキ感は少ないけれど、画面の異様さが迫ってくる。

最後は、日本版タイトルにあるとおりの「金星からのロケット発進」とあいなるわけだが、乗組員に犠牲が出る。
ここいらあたりの展開は、ハリウッド映画だと、もっとハラハラさせて、犠牲になる人々にももっと役割を与えるところだろうが、まぁ、可哀想に犬死同然である。
この無情感というか虚無感というかは、ある種の文明批判も感じるところである。

というわけで、激レア的な作品、まずは観れて嬉しい。
が、評価は・・・どうしようかなぁ。

評価は★★☆(2つ半)というところが妥当だと思いますけど。

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2016年映画鑑賞記録

新作:2016年度作品:127本
 外国映画87本(うちDVDなど20本)
 日本映画40本(うちDVDなど 6本)

旧作:2016年以前の作品:103本
 外国映画82本(うち劇場18本)←カウントアップ
 日本映画21本(うち劇場 7本)
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