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zoom RSS 『ストリート・オーケストラ』:ヒリヒリする世界で、少し希望を見出す映画 @名画座

<<   作成日時 : 2017/01/22 22:08   >>

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名画座にて、先にレビューアップした『シング・ストリート 未来へのうた』と2本立てだったのは、『ストリート・オーケストラ』。
こちらは、ブラジルの実話に基づいたもの。
原題はポルトガル語で「TUDO QUE APRENDEMOS JUNTOS」、英語に訳すと「ALL TOGETHER LEARN」、みんなで集って学んだこと、とでもいったところか。
さて、映画。

ブラジル・サンパウロでの話。
かつて、神童といわれたヴァイオリニストのラエルチ(ラザロ・ハーモス)は、自分に自信が持てなくなり、いまではオーデションの舞台上で、ヴァイオリンを弾くことすらできないありさま。
生活に困った彼は、カルテットの仲間の紹介で、NGOがスラム街で開いている音楽学校の教師を引き受けることにした。
そこでの子供たちは全員が貧しく、暴力的な両親やギャングの仲間たちのもとで生きるのに必死で、楽譜を読むことなどできやしない。
しかし、そんな中でも、サムエルという少年(カイケ・ジェズース)だけは、素晴らしい才能を持っていた・・・

というところから始まる映画で、安易な展開だと、その後、サムエルの音楽的才能によってラエルチも過去の自信を取り戻し、音楽学校の仲間も上達する、というような全て丸く収まる的になるのだろうが、この映画ではそうはならない。

まぁ、ラエルチの熱意と個性に惹かれて、子どもたちの腕前が上達するのはたしかなのだが、周囲の書き込みが細かい。
サムエルの一番の親友VR(エウジオ・ヴィエイラ)とその仲間はギャングから借金をして返済を迫られて身の危険が訪れたり、サムエルの父親がかなり暴力的だったり、と描写のひとつひとつがヒリヒリする。

そして驚かされたのは、VRとサムエルに訪れる事件。
事件については書くのは止すが、その事件をきっかけにして、スラム街の住人と警察との対立が起こり、暴動にまで発展する。

しかし、映画はそんなヒリヒリするだけで終わらず、音楽によってスラム街を抜け出すこともできる希望をもって収束する。
この暗から明への転換は、好感が持てる。

映画の中で登場する弦楽曲もさることながら、エンディングや途中途中に現れるラップも魅力的。

音楽とドラマが上手くかみ合った力作でした。

評価は★★★★(4つ)としておきます。
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2017年映画鑑賞記録

新作:2017年度作品:7本
 外国映画 7本(うちDVDなど 0本)
 日本映画 0本(うちDVDなど 0本)

旧作:2017年以前の作品:7本
 外国映画 5本(うち劇場鑑賞 3本)←カウントアップ
 日本映画 2本(うち劇場鑑賞 0本)
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