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zoom RSS 『幸せなひとりぼっち』:こんな頑固爺さんになりたいもんだ @ロードショウ・単館系

<<   作成日時 : 2017/01/12 00:36   >>

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2017年の単館系映画鑑賞は続きます。
お次は、これ、スウェーデン映画『幸せなひとりぼっち』。
日本版タイトルは、内容とちょっと違う感じがするけれど、原題は「EN MAN SOM HETER OVE」(オーヴェという名の男)。
本国で大ヒットした映画だということですが・・・
さて、映画。

半年ほど前に愛する妻ソーニャ(イーダ・エングヴォル)に先立たれたオーヴェ(ロルフ・ラッスゴード)。
郊外の集合住宅に住み、近くの鉄道の操車場に長年勤めている。
が、その仕事場もリストラされてしまう。
妻を亡くしてからのオーヴェは、頑固というよりも偏屈なジジイになってしまった。
もう、生き甲斐もなくなってしまい、首吊り自殺を図ろうとした矢先に、隣に越してきたペルシャ人一家(夫はスウェーデン人で再婚、妻は妊娠中)に邪魔されてしまう・・・

というところから始まる映画は、自殺直前に走馬燈のように頭をよぎるオーヴェの過去と、自殺に失敗した後のオーヴェの様子が交互に描かれていく。

何度も自殺を図ろうとするが、その都度、横槍が入って失敗するあたりは、まさしくコメディだし、オーヴェに心を開く隣人たちが徐々に増え、オーヴェの心が開かれていくのも、笑いながら心温まる。

しかし、この映画、そんなに笑ってばかりいられない。
走馬燈のように少しずつ描かれるオーヴェとソーニャの物語が美しく切ない。

貧しいながら前向きな鉄道掃除夫のオーヴェと、インテリで文学を勉強して教師になろうとするソーニャ。
そんなふたりの姿も美しいが、切なくなるのは、後半。

オーヴェがどれほどソーニャを大切にし、常に傍にいたか、そして、オーヴェとソーニャに子供がなく、ソーニャが亡くなったときに「ひとりぼっち」になったかが描かれる後半は、実に切ない。
前半、チラリと写される、オーヴェの家の低いキッチンなどの伏線が上手い。

周りのみんなを助け、助けられたオーヴェは、隣のペルシャ人の妻が出産を機に、生きることに前向きになる。
が・・・、という終わりも切ない。
でも、幸せな感じがする。

傑作ではないけれど、「心温まる」という言葉が相応しい秀作でした。

評価は★★★★(4つ)としておきます。

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2017年映画鑑賞記録

新作:2017年度作品:3本
 外国映画 3本(うちDVDなど 0本)←カウントアップ
 日本映画 0本(うちDVDなど 0本)

旧作:2017年以前の作品:2本
 外国映画 2本(うち劇場鑑賞 1本)
 日本映画 0本(うち劇場鑑賞 0本)
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ふ〜ん、こういう映画でしたか。ちょっと興味はひかれたんですが、ありきたりの話かと思って観るのをやめました。でもDVDで観てみたいと思います。
おすもうさん
2017/03/28 17:35
おすおうさん、コメントありがとうございました。
ただの偏屈親父の話でないところが、泣かせる所以であります。
りゃんひさ
2017/03/28 21:39

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