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zoom RSS 『5時から7時の恋人カンケイ』:5時から7時だけの関係という「約束」 @DVD・レンタル

<<   作成日時 : 2017/03/12 10:36   >>

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昨年6月に急逝したアントン・イェルチン主演映画『5時から7時の恋人カンケイ』、DVDで鑑賞しました。
2014年に製作された日本では劇場未公開作品で、今年2月にDVDリリースされたものです。
早速、さて、映画。

小説家を目指している24歳のブライアン(アントン・イェルチン)。
書き上げた小説を雑誌社、出版社に送るものの、不採用通知が届くばかり。
両親は、小説家など諦めて、ロースクールに通えとせっついてくる。
そんなある日、近所を気晴らしに歩いていると、55番街のホテルの前で年上の美女がタバコを吸っているのに出くわす。
彼女と話し始め、心惹かれたブライアンは、再び会ってみたいと申し出たところ、「5時から7時の間だけ」と告げられる・・・

というところから始まる物語で、件の美女(ベレニス・マルロー)は、名前はアリエル、フランス人の人妻33歳、夫は大使館に勤務していて、子どもがふたりいることがわかる。
「5時から7時の関係」は、フランスでは不倫を意味し、その「5時から7時」をルールを守るならば、交際してもよいということになる。

不倫もののコメディ、という雰囲気で、たしかに笑いを誘う部分も多々ある。
が、その笑いを誘う部分を受け持っているのは、もっぱらブライアンの両親。
演じているのは、フランク・ランジェラグレン・クローズ
笑いのネタは、老ユダヤ人夫婦からみたフランス人、というもので、第二次世界大戦時におけるフランスのユダヤ人への対応に怒りを覚えている夫が、フランス人を嫌悪しているあたり、結構笑わせる。
他は、老夫婦の確執などで、年季の入ったふたりによる演技は安心して笑って観ていられる。

で、本筋の方は、というと、その後、ブライアンの書いた小説が雑誌「ニューヨーカー」の新人賞に選出され、彼もある種の社会的地位を得る。
そして、ブライアンはアリエルに入れ込んで本気になっていき、5時から7時だけの関係を壊そうとする。
はじめに行った、5時から7時だけの関係という「約束」を破るというもの。

破局は、あっけなく訪れる・・・

この展開は、まっとう。
このストレートさは、久々に観た。

ここから映画は、それまでと一転して、かなりしんみりとし、それもかなりの余韻を残す。

この余韻が残るよう、映画は、実は巧みな工夫をしてあり、それはセントラルパークに置かれたベンチの銘板を幾度となく挿入するというもの。
この銘板、ベンチの背もたれに打ち付けられた横長の手のひらサイズの金属製プレートなのだが、ベンチの寄贈者による思い思いの短い言葉が添えられている。
それぞれが意味深く、また、心温まるものでもある。

ブライアンとアリエルが寄贈したのかもしれないと思わすような無記名の銘板が最後に写されることで、一層の余韻を醸し出している。

エピローグのアントン・イェルチンの演技も味わい深く、急逝がまことに惜しい役者だった。

最後に、キャストの補足。
アリエルの夫は役にランベール・ウィルソン
クレジットには、ジョナサン・ガラッシ役でエリック・ストルツの名もみえるが、よくわからなかった。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

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2017年映画鑑賞記録

新作:2017年度作品:22本
 外国映画18本(うちDVDなど 3本)←カウントアップ
 日本映画 4本(うちDVDなど 0本)

旧作:2017年以前の作品:23本
 外国映画20本(うち劇場鑑賞 5本)
 日本映画 3本(うち劇場鑑賞 0本)
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
同じくDVD鑑賞です。予告を観て面白そうなので借りました。同じような状況に陥った夫婦はいとも簡単に離婚結婚を繰り返し、子供は妙に覚めた価値観をもって育つなんてアメリカ映画は多く観ましたが、フランス人は違うぞと言わんばかりの至極真っ当な精神の作品でしたね。というか、それが普通のことだったのに、いつからおかしくなったのか・・・。幼稚な大人が多い中、久々にまともな大人を観た映画でした。
ぷ〜太郎
2017/03/25 02:21
ぷ〜太郎さん、コメントありがとうございました。
フランス人=恋愛自由人、のイメージですが、自由である範囲を決めているからこそ、かもしれませんね。これは拾い物の一本でした。
りゃんひさ
2017/03/25 10:37

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