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zoom RSS 『そして誰もいなくなった』日本版テレビドラマ:BBC版と観比べよう @オンエア

<<   作成日時 : 2017/03/28 00:05   >>

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アガサ・クリスティの傑作ミステリー『そして誰もいなくなった』の日本版テレビドラマ、二夜連続でオンエアにて鑑賞しました。
先ごろイギリスBBCが製作したテレビドラマ版も鑑賞しているので、どうしても比べてしまいたくなってしまうところ。
コチラの方は、『特捜最前線』などのベテラン・長坂秀佳による脚本を、『相棒』シリーズなどのこれまたベテラン・和泉聖治が監督したもの。
さて・・・

舞台は現代、東京都の島しょ部八丈島の先にある孤島・兵隊島。
島唯一の自然派ホテルに8名の客が招待された。
世話係の執事夫婦を含めて合計10名。
ホスト不在のディナーの席で、彼ら10名全員を断罪する声がホテル内に鳴り響く・・・

というところから始まる物語は、原作どおり。

この『そして誰もいなくなった』は米英他で何度も映画化されており、ほとんどが後にクリスティ女史自らが改変した戯曲版に基づいて作られていました。
戯曲版では、残りふたりになったところで犯人が姿を現し、残ったふたりに逆にやられてしまうという、「そして誰もいなくなった、わけじゃない」というもの。
なので、ほんとうに「誰もいなくなるのかどうか」が、まず最初の関心事。

で、先のBBC版では、ほんとうに誰もいなくなる。
ただし、いなくなるまえに犯人が姿を現し、トリック解説めいたことをいうので、観ている方は、まぁそれでわかるという仕掛け。
なお、原作では、10人の死体が発見されたのち、犯人の告白文が届くという仕掛けになっている。

それで今回の日本版はというと、10人の死体が発見されて、その後、捜査を開始した警察によって謎が解かれるというもので、これはけっこう凝っている。
それも、犯人の告白映像が残っているという、原作の香りも残しつつだから、面白さという点ではBBC版に勝っている。

ただ、BBC版も先に観ているせいか、前半は、かなり似通った作りになっている(原作が同じなので仕方がないのかもしれないが)。

謎の声による断罪の後、10人がそれぞれ、ことあるごとに過去の罪を回想し、回想シーンが挿入されるのは、BBC版と同じ。
この手の回想シーンは、過去の映画化作品ではあまり見られなかった。

もうひとつの類似点は、島の名前と数え歌。
もともとはテン・リトル・インディアンだったが、BBC版と同じく「兵隊」としている。

ただし、変更点(原作とも異なる点)もあり、被害者のうち、女性教育者を女優に、医師を男性から女性に変更している。
また、BBC版では終盤まで生き残る男女ふたりの間に恋愛感情めいたものが沸き起こるが、この日本版ではそうはならない。
ここは、日本版の方が優れている。

そして、何よりも驚かされるのは、警察による事件の解明。
犯人がいくつかの手がかりを残しており、それが少々わざとらしいとも感じるのだが、それでも謎解きサスペンスとして魅せようという脚本・演出を評価したい。

この原作の映画化・ドラマ化の中では、先に観たBBC版が最良と思われたが、この作品もそれに比肩するほどの出来栄えであった。

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