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zoom RSS 『追憶』日本映画(2017年):和製『ミスティック・リバー』もどき @ロードショウ・シネコン

<<   作成日時 : 2017/05/07 11:56   >>

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いまやすっかり日本映画の顔になった感のある岡田准一。
彼が、長年高倉健主演作品の監督を務めた降旗康男と組んだ『追憶』、初日にロードショウで鑑賞しました。
幼い時分に一緒に育った男性三人が、ある事件をきっかけで20数年ぶりに出逢う・・・という物語は、クリント・イーストウッド監督『ミスティック・リバー』を思い出さずにはいられない。
さて、映画。

富山県の漁港。
行き場のない少年三人が「ゆきわりそう」という名の喫茶店で暮らしている。
そこの女主人・涼子(安藤サクラ)が引き取ったような形だ。
彼女にはヤクザ者の情夫(渋川清彦)がいて、彼女を手荒く扱っていた。
それを見かねた少年三人がとった行動は・・・

歳月は流れ、20数年。
少年のうちひとり(篤)は刑事となった(岡田准一)。
もうひとり(悟)は、東京でしがない硝子屋の二代目になった(柄本佑)。
ふたりは富山で偶然再会し、その夜、杯を重ねる。
その際、金策に苦労していた悟は、啓太(三人目の男・小栗旬)に金を借りに行くと言っていた。
その翌日、悟の死体が富山で発見される・・・

という物語で、やはり『ミスティック・リバー』そっくりだ。

現在の殺人事件から空白の20数年のドラマを紡ごうとするのだが、どうもしっくりこない。
少年三人のうち、悟と啓太は20数年前の出来事にとらわれているようにみえるのだが、肝心の主役・篤の心配事はそこにない。
無軌道な母親と、上手くいかない夫婦関係。
たしかに、20数年前の出来事を引きずった結果の心配事といえなくもないのだが、傍から見ていると、ただただシンネリムッツリしているようにしか見えない。

まぁ、劇中、篤は悟から「気楽に生きて、刑事になんてなりやがって」と罵倒されもする。

事件の決着など、全体の絵姿は悪くないのだが、描く方向がちょっと違っている感じ。
個人的には、悟側から描き、篤をもっと気楽な性格に描いていれば、かえって面白みが出たと思うのだが。

そんなあたりが気になったのは、スタッフのクレジット。
「脚本」のクレジットがない。
青島武、瀧本智行のクレジットは「原案脚本」と、ふたつの間に「・」はなかったように見えた。
想像するに、ふたりが書いた脚本を製作する過程で、主役を岡田准一に、監督は降旗康男監督に、撮影は木村大作に、と規模が大きくなる際に、かなりの脚本改変がなされたのではありますまいか。
観終わって、そんなことを考えた次第である。

評価は★★★(3つ)としておきます。

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2017年映画鑑賞記録

新作:2017年度作品:33本
 外国映画26本(うちDVDなど 4本)
 日本映画 7本(うちDVDなど 0本)←カウントアップ

旧作:2017年以前の作品:32本
 外国映画27本(うち劇場鑑賞 9本)
 日本映画 5本(うち劇場鑑賞 1本)
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