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zoom RSS 『お父さんと伊藤さん』:タナダユキ的小津安二郎映画 @DVD・レンタル

<<   作成日時 : 2017/05/07 18:19   >>

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昨秋公開のタナダユキ監督作品『お父さんと伊藤さん』、DVDで鑑賞しました。
タナダユキ監督は、『百万円と苦虫女』『ふがいない僕は空を見た』で注目しましたが、この2作はまぁ平凡な出来だったかしらん。
なので、劇場公開時は気になってはいたけれども、DVDまで待つことにした次第。
さて、映画。

バイト先で知り合った20歳年上の伊藤さん(リリー・フランキー)と同棲中の山中彩(上野樹里)。
ある日、兄の潔(長谷川朝晴)からお父さん(藤竜也)の面倒を見てもらえないかと頼まれる。
なんでも、頑固なお父さんと兄嫁の間がおかしくなり、兄嫁は精神的に参っているという。
仕方なく引き取ることにした彩だったが・・・

というハナシは、ありがちなハナシ。
だけけれど、どこか飄々としたリリー・フランキーと、鯱張(しゃっちょこば)った藤竜也と、それを受ける上野樹里の演技で魅せられていく。

そのうちハタと気づいた。
あれ、これは『東京物語』の変型かしらん、と。

両親(ここではお父さんだけだが)の面倒をみなければならない、という「家族」という囚われた意識。
そして、その意識だけで、互いが互いに依存しあっている関係。

それは、生活面では苦しいが、精神的には甘えであり、お父さんはついには「他人」である伊藤さんにまで甘えてしまう。

「実家でふたり一緒に暮らそう」というお父さんに、「甘えるのもいい加減にしてください」と喝破する伊藤さんの台詞。
家族の本質を見抜いているのが、他人である。
これが、この映画の白眉である。

『東京物語』で残された父親は郷里でひとりで暮らすことにするが、この映画では住む場所は老人ホームである。
父親が去る際に伊藤さんにいう台詞「娘をお願いします」というのも、どこか小津映画を思い出した(小津映画では、挨拶するのはいつでも娘なのだが)。

実際のところ老人ホームに入居するにはかなりの金銭が必要なので(映画のお父さんはそれを持っているわけだが)、父の財産目当てで兄と妹がどっちが面倒みるか、ついては財産はどうするか、って現実世界ではなりそうだけれども。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

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2017年映画鑑賞記録

新作:2017年度作品:33本
 外国映画26本(うちDVDなど 4本)
 日本映画 7本(うちDVDなど 0本)

旧作:2017年以前の作品:35本
 外国映画29本(うち劇場鑑賞 9本)
 日本映画 6本(うち劇場鑑賞 1本)←カウントアップ
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