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zoom RSS 『甘き人生』:さほど面白くないが、抜群のエピソードもある @ロードショウ・単館系

<<   作成日時 : 2017/08/04 09:26   >>

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マルコ・ベロッキオ監督最新作『甘き人生』、ロードショウで鑑賞しました。
前作『眠れる美女』が現代イタリアを丸ごと描いた力作で感銘を受けたので、今回も、と期待を込めて出かけました。
とはいえ、チラシの裏さえもほとんど読まずに出かけたので・・・
さて、映画。

1999年、イタリア・トリノ。
ジャーナリストのマッシモ(ヴァレリオ・マスタンドレア)は、久方ぶりに実家のアパートメントに戻った。
部屋を売り払うために残された品々を整理するためだ。
整理するうち彼は昔のことを思い出す。
1960年代末、9歳のときに母親が急死したことを。
そして、幼い自分はそのことを受け容れられなかったことを・・・

といったところから始まる物語で、亡き母の思い出とその後の人生が混じりあって描き出されていきます。

画面にはどっしりとした重厚感があり、取り留めないといってもいいほど交差し連なるエピソードを一本の映画にまとめるのは、さすが1939年生まれのベテラン監督らしい手腕。

ですが、映画はあまり面白くない。

主人公が母親の死の真相を探るでもなし(彼は母親の遺品をみただけでパニック発作を起こしてしまうのだから)、年老いた父親との間の確執が描かれるでもなし、知り合った女性との恋愛描写が深いわけでもない。

ただ、主人公がまだ若く、紛争中のボスニア・ヘルツェゴビナに戦場ジャーナリストとして赴いた際のエピソードが興味深い。
民家の裏庭でそこの主婦と思われる女性が射殺され、血を流して倒れている。
離れた一室には、椅子に腰をかけ、黙々とビデオゲームをし続ける少年がいる。
主人公の同僚は、その少年を見つけて、椅子ごと少年を運び、女性の死体の前に座らせ、写真を撮る。

この少年は主人公のメタファーであり、母親の死を受け入れられずに、激変する社会の中で孤独でいることを示しているのだろう。

といいうことで、映画全体は(母親の死の真相も予想がつくし)さほど面白くはないのだけれど、このエピソードだけで評価アップ。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

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2017年映画鑑賞記録

新作:2017年度作品:54本
 外国映画41本(うちDVDなど 7本)←カウントアップ
 日本映画13本(うちDVDなど 0本)

旧作:2017年以前の作品:47本
 外国映画41本(うち劇場鑑賞11本)
 日本映画 6本(うち劇場鑑賞 1本)
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