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zoom RSS 『人生タクシー』:映画を撮るということ、完成させるということ @DVD・レンタル

<<   作成日時 : 2017/11/10 21:25   >>

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ことし前半にロードショウされた映画のDVD鑑賞4本目。
映画は『人生タクシー』。
イラン政府から映画製作を禁止されているジャファル・パナヒ監督が、たぶん、想像する以上に困難な中で作り上げたドキュメンタリー(を装った劇)映画。

映画が撮れないのでタクシー運転手になったパナヒ監督。
車内に(安全配慮などの理由を付けて(想像))3台のカメラを据え付けて、乗客たちの様子を撮っている。
そんなある一日の出来事・・・

というところから始まる映画で、タクシーは乗り合いタクシーなので、一度に複数の乗客が来、それぞれの目的地で降りてゆく。

女性客がいる中で乗ってきた男性は、女性客に配慮せずに女性蔑視の話題をし、次に乗ってきたのは海賊版DVDを戸別販売している男。
イラン国内では禁じられているハリウッドの娯楽作品やイランの社会情勢に合致しない映画などを扱っている。
さらには、血を流した夫を介抱する女性が乗り、カメラは夫の遺言を写し、病院に搬送後も、件の女性からは遺言ビデオをせっつかれたりもする。

そして、学校から帰る姪を乗せ、姪は学校での課題について相談する。
課題は、映画を撮ること。
映画といってもストーリー性のあるものではなく、世間のドキュメンタリーのよう。
けれど、学校からは「俗悪なリアリズムは撮ってはいけない」と釘を刺されている。

「俗悪なリアリズム」って・・・

と思うが、多分に、俗悪=理想でない=政府としては隠しておきたい生々しさ。
つまり、この映画が描いていることだろう。

イランでは映画・映像作品の公的な場所での上映は許可が必要なようで(ま、日本には映倫があるが、それほど厳しくない(はず))、この映画も上映許可申請をしたが却下された旨のクレジットが最後に映し出される。

どこまでが真実で、どこからか虚構かはわからないが、そんな真実と虚構のはざまを揺れ動きながら、真実に近づいていく本作は力強い。

映画への情熱を感じるのは、あえて嘘くさいとも感じられる3台のカメラ。
それぞれ違ったアングルでの画を「編集」して繋ぐことで、映画のリズムが生まれ、活き活きとした映画になったと思う。

評価は★★★★(4つ)としておきます。

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2017年映画鑑賞記録

新作:2017年度作品:89本
 外国映画68本(うちDVDなど19本)←カウントアップ
 日本映画21本(うちDVDなど 1本)

旧作:2017年以前の作品:61本
 外国映画53本(うち劇場鑑賞13本)
 日本映画 8本(うち劇場鑑賞 3本)
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