『長江哀歌』:意欲は買うが評価はしかねる:DVDで鑑賞

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ジャ・ジャンクーの映画は『プラットフォーム』『世界』の2本しか観ていないので偉そうなことは言えないが、小津やアンゲロプロスが引き合いに出されるのは、いかがなものか。

的確な構図と編集で間合いで平凡とも思われる物語をアクション映画のように展開する小津。
ドラマなんか写しちゃいないよ、ってな感じのゆったりしたカメラとロングショットでいながら、その実、ドラマ満載なアンゲロプロス。

この両名と、どこが似ているのだろうか・・・・

本作品は、三峡ダムの進む四川省・奉節で、妻と娘を探しに来た男と、夫を探しに来た妻の物語が交わることなく、ゆったりと展開する。

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前作『世界』では終盤「えっ、メロドラマ?」と急展開を遂げたので、今回もその実メロドラマでは?なんて勘違いをしてしまったが、そんなことはなかった。

映画序盤で「2000年の街も、2年でダムに沈む」というようなセリフが出てくる。
何もかもひとつのところに留まっていない。
ひとも、ひとの心も、お札に描かれる街すらも・・・・

それは判るのだが、観ていてエモーションが湧き起こらないのだ。

ジャ・ジャンクーはドラマを写していない、といわれれば、それまでなのだが。

英語タイトルSTILL LIFE とは「静物」のことらしい。
だから、原題「三峡好人 STILL LIFE」は、「三峡のひとびと、静物画的映画」とでも訳せばピッタリくるのだろう。

↓チラシ画像↓
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この記事へのコメント

かばくん
2008年05月15日 10:51
ジャ・ジャンクーは嫌いではないのですが、いつもイライラさせられますな、
この映画もしかり。なんじゃもうー!とストレス気味に。
確かに評価はしかねるというのが正しいかと思われまする。
でも、嫌いじゃないんだけどねぇ・・・・。

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