『1408号室』:邪悪な部屋、その存在理由@オンライン試写

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ホテルの支配人サミュエル・L・ジャクソンが作家のジョン・キューザックを案内するエレベータの中で言う。
「従業員たちはその部屋のことは「無いもの」として行動しています。あたかも13階があっても「無いもの」と行動するのと同じように」。

その邪悪な部屋は、無いこととしている13階に現われたものだ。

14xx号室、実際は13階だ。無いものとしているにもかかわらず、1+4+0+8=13 として不吉で邪悪な数を内在している。
無いこと、忘れたこととしている事柄でもって、その部屋を訪れる人々の生命を糧にして、その邪悪な部屋は生きている。

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ジョン・キューザックが「無いこと」としたいのは、愛娘の死、父との相克、そう家族の問題だ。

これはキング自身の経験が反映しているのだろう。
子供の死は『ペット・セメタリー』でも『クージョ』でも描かれている。
(『クージョ』は原作だけです。映画版は異なります)。

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無いこと、忘れたことにしたいのに、その追憶が自分自身を苛(さいな)む形で襲ってくる。
解決は、自身の存在とともに消すしかないのか・・・
それをホラーの形式で語ってくる。

では、その無いこと、忘れたことにしたい邪悪な部屋へ誘う警告のハガキは誰が出したのか?

『ダーク・ハーフ』『シークレット・ウィンドウ』の流れで考えれば、本人が出したと解釈するしかない。

そんなこと伏線も何もないじゃないか!と叱られそうだが、そう考えるより手はないのだから。

限定された空間での恐怖、そしてキングの他の作品との関連性などを考えると、「キング・ファンも満足」という謳い文句もあながちウソではないだろう。

でも、長編映画にするには、ちょっと厳しいところ。
後半の恐怖描写が冗漫で、やっぱりB級だよなぁ、って思われるひとも多いことと思います。

★3つ半としておきます。

<追記>
よく似た題材では、家そのものが邪悪な存在で人々を襲うというダン・カーチス監督の『家』という作品があります。
そのテイストの作品かしら、と観る前は思っていました。

↓Myムービーのレビュー&採点はコチラから↓
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id328191/rid49/p0/s0/c0/

↓DVD&ブルーレイはコチラから↓
 

↓レビュー中で引用したキング作品DVD↓
 

 

↓『家』↓

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この記事へのコメント

mezzotint
2009年02月11日 00:34
りゃんひささま
コメント&TBありがとうございました!
私もスティーヴン・キングファンですが。
すべて鑑賞してないので、他の作品と比較
することは出来ませんが・・・・。
最近ではやはり“ミスト”ですよね。
本から比べると出来の良い作品だったのでは?
と思います。とはいえ2作品とも人間の置かれている心理状態を奥深く追求された出来のいい
作品ですよね。

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