『60歳のラブレター』:じっくり堪能、じんわり感動

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意外というと失礼かもしれないが、中高年を中心に大ヒットしています。
公開から3週を経たにもかかわらず、上映スクリーンは前列の方を除き、満席でした。
さて、映画の出来栄えはというと・・・・

これが良いですよ、好いですよ、善いですよ。
60歳を迎えた3組のカップル。

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大手ゼネコンの取締役を定年退職した中村雅俊と従順な妻・原田美枝子。
外面は理想の夫婦のようにみえるのだが、
30年の結婚生活で一度も妻を顧みようとせず、外に妾(おんな)をつくるような「ろくでなし」の夫。
定年を機に熟年離婚へ。

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医者でありながら妻の病気を発見することができず、今は独身の「成功していない医者」・井上順。
生意気なひとり娘がいて、監修を手がける医学サスペンス小説の翻訳家・戸田恵子に恋心を寄せている。
その戸田恵子も「この歳になるまで恋愛からは程遠く」、と一見成功者のようだが、その実は寂寞感が募るばかり。

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中村・原田夫婦の近所で魚屋を営むイッセー尾形と綾戸智恵の夫婦。
30年前、夫は素人GSのボーカルで、妻はその追っかけ。
「一番かわいい女の子に手を出したはずだったんだけど、いまは見る影もない・・・」とは夫の想い。
夫の糖尿病のケアに、なんだかんだいっても帯同してきた妻がある日・・・。

こんなカップルを互いにからめながら進めていく古沢良太の脚本は上手い。
ドラマをじっくりと堪能できる。
夫たち(男たち)のモノローグで始まり、妻たち(女たち)のモノローグで終わる形式も映画的で巧みです。

特に後半、ひとがひとを想うこと、相手を想うことが形となって表れて、それがじんわりと感動を呼びます。

妻の回復を願い、妻と知り合うきっかけとなった「ミッシェル」を歌い続ける夫。
彼の胸には、「これぐらいのヘソクリはあるのじゃ」といった妻からのサプライズ・プレゼント。

「この歳になったら、軽い気持ちなんてないのよ」と、思春期の娘に嫉妬を丸出しにする女。
一歩を踏み出せない父の背中を押してあげる一枚の手紙。
I am not a successfull doctor.....

なかば政略結婚のような形で結婚したと思っていた妻から届いた30年前の手紙。
その手紙を読んで甦ってくる(いや、初めて燃え上がる)妻への熱い想い。

じんわり感動して、図らずも泪してしまいました。

現在の厳しい状況からみれば、嘘っぽい設定のようにみえるかもしれませんが、映画に描かれているひとびとの良さ、好さ、善さは信じたいと思います。

★4つの評価としておきます。

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http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id332813/rid158/p0/s0/c0/

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