『九月に降る風』:九月の風は爽やかでもあり、ほろ苦くもあり

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1996年の台湾、7人の男子高校生たちの青春物語である。
不良学生ではあるが、喧嘩に明け暮れて・・・ということはなく、授業をサボって7人で煙草をふかしたり、ビールを飲んで騒いだりというのがせいぜいなところ。
いつもつるんでいて、7年前に始まったプロ野球の贔屓チームを応援したり、ノーヘルメットでスクーターで走ったり、イケメンのリーダがナンパをしたり・・・

そう、等身大な青春映画。
まぁ、個人的には、煙草もビールも飲まなかったが、授業をさぼって映画を観にいくなんてことは、やってました。
あっ、文化祭の打ち上げでは、宴会なんかもやりましたねぇ。

この映画の好いところは、そんな友情物語から後半7人各人の成長物語に変転していくところです。

前半はイケメンのリーダ中心でハナシが進んでいく(というよりはエピソードが並べられていく)感が強いのですが、リーダが仲間とともにスクーターで事故ってからは、仲間うちでも相手を傷付けあい、痛みを分かち合っていきます。
残された6人の成長物語。
「おともだちごっこ」はいつまでも続かない。
痛みを知って成長していく過程で、ひとりリーダの男の子だけが、ホントウの痛みを知らないままでいる作劇にドキっします。

そしてラスト、リーダの身代わりのような立場でいた男の子が、憬れていた野球選手へ球を投げ、選手が打ち返します。
そのボールは、リーダからその男の子へお詫びのしるしに渡されたサインボール。
そのサインボールは実は・・・

ホントウの痛みを知らないままのリーダの魂・想いをボールに託す描き方、オーソドックスですが、映画の醍醐味を感じました。

出演の男の子たちはすべて好演です。
また、時代背景として、台湾プロ野球の野球賭博が描かれているあたりも、リアリティを感じさせます。

★4つの評価です。

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http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id333981/rid3/p0/s0/c0/

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この記事へのコメント

ぷ~太郎
2009年09月19日 10:01
まさしく拾いものの映画。
まっすぐな、まっすぐな映画です。
今の日本で絶対につくるのは無理でしょうね。

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  • 「九月に降る風」永遠に続きそうだった、あの夏

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