『画家と庭師とカンパーニュ』:心をすこし取り戻すことができる中年男性の友情譚@DVD
レンタルDVDで鑑賞しました。
夕食後ワインも飲んでいたこともあって、不覚にも巻頭20分程度で熟睡してしまいました。
気を取り直して、翌朝、改めて鑑賞しました。
前日眠ってしまったのがウソのよう、キャンバス、ジャルダンと呼び合う画家と庭師のふたりの会話のやり取りに引き込まれていきました。
ふたりは幼なじみ。
カンパーニュの田舎で育ったけれど、画家はパリへ出て、庭師は田舎に残り、国鉄の保安技師として勤めて数年前に引退した。
頑なで、ひと付き合いの悪い画家。
ひとの好いアルジェリア人の庭師。
大きな事件など起こらないのだけれど、ふたりのやりとりが楽しく、ひきつけられていきます。
ひと付き合いの悪い画家のダニエル・オートゥイユ。
『ぼくの大切なともだち』でも同じような役回りでしたね。
庭師のジャン=ピエール・ダルッサン、どこかで見た顔だと思っていたら、『サン・ジャックへの道』のおじさんでしたか。
彼の妻のヒアム・アッバス、『扉をたたく人』でも印象的でした。
カンパーニュ地方の風景も美しく、見せすぎないラストも粋で心地よく、秀作の1本です。★4つです。
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この記事へのコメント
何が起こるわけでもなく、ただ日常だけを描いているのに、豊かさが感じられるというのはすばらしい。
最後のシメ方もシャレてて好みじゃわい。