『百万円と苦虫女』:自分の行き場所を探す日本版ロードムーヴィ@レンタルDVD

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居場所も行き場所もない二十歳そこそこの女性・蒼井優、ひょんなことから前科者となって、「百万円貯めて出て行きます」と弾みで啖呵をきって家を出た。
海の家で働いてカキ氷の才能を見出され、農家へ行って桃もぎの才能を見出された。
役に立つのだか立たないのだか、半信半疑。
立つか立たぬかは自分が決めることではなく、周囲の誰かが決めること。
認められたり、頼りにされたり、責任が生じると、居たたまれなくなって、そこから逃げ出す放浪の旅・・・

辿りついたは地方の町のホームセンター。
園芸用品売場に職を見つけ、同世代の先輩・森山未來と好い仲に。

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「自分探しですか?」と森山に問われて答えるその言葉。
「むしろ探したくないです。ここに居ますから」。

探しているのは居場所か、行き場所。
否々、探しているのではなく、「踏ん切り」をつけるのに臆病なだけ。

そんな姉のふらふら旅と並行して描かれるのが、良く出来た弟の小学校生活。
姉の前科が知れ渡り、いじめっ子からいじめられる毎日。
彼は彼で「踏ん切り」をつける。

蒼井優、森山未來の個性も活きて、なかなか不思議だけれど味わい深い出来となった。
脇では、朴訥な桃農家の息子を演じたピエール瀧が出色の出来。

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ラスト、「踏ん切り」をつけた蒼井優が、別の新たな街に旅立とうとするのは、いかがなものか。
森山との関係を観客に委ねるにしても、ちょっと納得がいかないのではありますまいか。

雰囲気も演出のリズムも良いけれど、落しどころに「?」が残るので、★3つ半としておきます。

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  • 映画評・「百万円と苦虫女」

    Excerpt: ただただ蒼井優の透き通るような美しさが目を奪う。 はっと息をのむような瞬間が何度もあった。 蒼井優がブルーリボン賞・主演女優賞を手にした映画・「フラガール」で見せた、 ひたむきで表情豊かな演技と.. Weblog: 「3A.M.O.P-午前三時のオプ-」2004-2009 racked: 2009-12-02 11:39