『オカンの嫁入り』:ありえないハナシなんだけれど・・・ @ロードショウ・シネコン

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まずタイトルに惹かれました。
ええっ? オカンが嫁入り?
まぁ、テレビのCMではオバーチャンが孫より若い青年を結婚相手として紹介していますが・・・
でも、フツーに考えれば、なかなかこの設定はナイはず。

こんなありえないハナシを、ありえるハナシとしてしまうところが、大阪弁のいいところ。

舞台は大阪と京都の中間、牧野。
オカン・大竹しのぶ、娘・蒼井優の二人暮し。
京都風の長屋に暮らす二人に、突如としてオカンが結婚するという。
相手はひと回りも年下のヤンキー然としたニイチャン。

呉美保監督は前作の『酒井家のしあわせ』でも、ちょっとありそもうないハナシをありそうなところに着地させてくれましたが、今回も納得のいく着地。

蒼井優のトラウマやオカン・大竹しのぶの秘密は、ちょいとやりすぎな感じがなきにしもあらずだけれども、オカンの結婚相手ケンちゃんが実にイイ。
たくさん苦労はしたはずなのに、いつもスンマセンスンマセンって腰の低いあたりが好感を呼びます。

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呉監督が担当した脚本の端々にも、なかなか鋭いセンスが光ります。
いつでもホンネを言っているようで、その実、ホンネは隠している。
で、ここぞとばかりの鋭い突っ込み。

一番は、オカンに秘密を打ち明けられて、「そういうことなら、ケンちゃんのことも、ちがってみることができたのに」という娘に対して、「それは私が・・・・というとヤから? そんなンうれしくないわ」というあたり。
これにはグッときましたよ。

それから、白無垢姿のオカンが娘に三つ指ついて挨拶するあたり。
へへへ、往年の小津安二郎の映画へのオマージュかしらん。
なんて思わせといて・・・
散々ぱら、お礼と泣きのセリフを繰り出したオカンが、締めくくりに「なぁんてね」なんていうところ、へへへへ、良いですよ。
同じ「なぁんてね」でも、『告白』のそれよりも、何倍も印象深いです。

大阪出身なので、大阪を舞台にした映画には点が甘くなりますが、評価は★5つです。

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この記事へのコメント

2010年09月18日 10:46
むむむ、
わが妻から指摘で、本文中「宮崎あおい」が「蒼井優」になっていることに、遅ればせながら気づきました。
恥ずかしい・・・・
訂正するのもナンなので、そのままにしておきます。

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