『マイ・バック・ページ』:青春の忘れ物を拾いに出かけた映画 @ロードショウ・一般劇場

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1969年から1972年、学生運動は終局を迎えていた時代の話。
東大安田講堂は陥落し、学生たちの熱気は終焉を迎えていた頃。
ひとりは駆け出しの雑誌記者、ひとりは学生運動家。
そんなふたりが交わる物語。

映画が舞台としている時代、りゃんひさはまだ小学生低学年。
まあ言えば、知っているような知らないような時代。
大阪の下町の小商売屋の子どもには、安田講堂なんて、記憶にない。
学生運動の熱気も知らない。

でも、この映画、どことなく判る、感じる思いがする。

祭のあとのような、熱気が過ぎ去ってしまい、確たる目的もない(というか目的はあっても標的はないといったほうがよいのか)青春時代。
オトナになり、責任あることをなしとげなければならない時期を、少しだけ猶予されている、まさにモラトリアム。
冒頭、駆け出し雑誌記者は記事を書くためと称して東京を彷徨し、学生運動家は考えの浅さを露呈して同好の志が離れていく。
何かをやりたいという思いはあるものの、なにもやれないという遣る瀬無さ。

目的なんてどうでもいいから、とにかく何かをやるんだ。
それが青春。

主人公ふたりは、とにかく何かをやるんだという青春を、青春の忘れ物を、どこかに忘れたから、取り戻しに、探しにいこうとしている、そんな映画。

当然、そんな忘れ物は見つかるはずもなく、取り戻せるはずもなく、思い起こせば、ただ泪するしかない。
悔しいといっても何に悔しいんだか、哀しいといっても何に哀しいんだか・・・

そんな映画である。

評価は★4つです。

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2011年映画鑑賞記録

 新作:2011年度作品
  外国映画11本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 1本)
  日本映画 5本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 1本)←カウントアップ

 旧作:2011年以前の作品
  外国映画22本(うち劇場 4本)
  日本映画 1本(うち劇場 0本)
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