『刑事マルティン・ベック』:ハリウッド映画とは趣を異にするリアルさ @レンタルDVD

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大手レンタルチェーンの【発掘良品】シリーズで復活。
1977年に独立系配給会社のジョイパック・フィルム配給して、見逃していた作品です。
そもそも『刑事マルティン・ベック』は、スウェーデンのミステリー作家、マイ・シューヴァルとペール・ヴァールーの夫婦が、1年1作、10年10作で警察小説の形をとってスウェーデンの現代を描いた力作のシリーズなのです。
この映画はそのシリーズのほぼ中間に位置する『唾棄すべき男』の映画化。

この映画が公開されたころ、小説シリーズを読破しました。
ミステリー、謎解きという点には力点を置かず、登場する警察官たちの人物描写、犯人の人物描写、背景となるスウェーデン・ストックホルムの社会描写に焦点が当てられています。

ですから、ボー・ウィデルベルイ監督が撮ったこの作品も、ラストのあっけなさも含めて、社会の一面を切り取ったリアルな映画に仕上がっています。

とある病院で、入院中の警部が惨殺される。
凶器は銃剣。殺された警部は、悪徳警官だったことが判明します。
彼の過去を探るうち、彼のイイカゲンな職務行動により妊娠中の女性が死亡する事件があったことが判明します。
そして、その死亡した女性の夫は、下級警察官だということが判り・・・

警部が惨殺されるシーンは、その様子をほとんど見せないにもかかわらず、異様な迫力です。
それれもそのはず、そのシーンでは血糊の代わりに、ブタの生き血を8リットルも使ったとか。

後半の犯人による銃乱射のシーンも、特撮などは使わず、ひたすらリアルに積み上げていきます。
特に、ヘリコプター落下は、実物を落下させ、落ちてくるヘリの真下から仰角で撮っています。
このシーン、あまりに危険だったので、監督自ら手持ちカメラで撮ったということです。

【発掘良品】と銘を打っていますが、誰が観ても面白いエンタテインメント作品というわけではないので、ご注意ください。

評価は幻の一作を観れたというオマケも込みで★4つとしておきます。

<追記>
同時収録の30周年記念で作られたドキュメンタリーで原作者がいっているように、マルティン・ベックと双璧の個性派刑事グンバルト・ラーソンは原作のイメージとかなり異なっています。
DVDのジャケットは、初公開時のポスター、チラシと同じデザインです。

<追記の追記>
1990年代には同シリーズから6作品が本国でテレビドラマ化されています。
1作目の『ロゼアンナ』だけ観ましたが、マルティン・ベックを細面の役者が演じており、かなりイメージが異なりました。
日本語吹替えがマスオさんだったので、さらにイメージが・・・

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2011年映画鑑賞記録

 新作:2011年度作品
  外国映画31本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 6本)
  日本映画12本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 2本)

 旧作:2011年以前の作品
  外国映画31本(うち劇場 5本)←カウントアップ
  日本映画 8本(うち劇場 0本)
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