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zoom RSS 『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』:涙の部分がいまひとつ、でも力作 @ロードショウ・シネコン

<<   作成日時 : 2012/03/18 21:51   >>

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硬軟どちらの演技もできるメリル・ストリープ、今回はまさしく硬派の演技で鉄の女サッチャー英国首相を好演。
アカデミー賞の主演女優賞を受賞であります。
さて、映画・・・

引退し超高齢となったサッチャーが過去を振り返る、という構成を取っています。
高齢のサッチャーはアルツハイマー症を患い、数年前に亡くした夫の幻影を見ています。
現役時代を知る身としては、痛々しくて辛いです。

映画はサッチャーが庶民の食料品店の娘から政治を目指し、男性ばかりの政治の社会で、歯に絹を着せず信念で、政治家としてトップへ上り詰めていきます。
首相を務めていた時代は、IRAアイルランド解放戦線がイギリス国内で無差別テロを繰り返して、かつ、経済も疲弊、さらにフォークランド紛争と、まさに激動の時代。
そんなに激動の時代であったのか・・・
恥ずかしながら、忘れておりました・・・
サッチャーはまさにチャーチルと同じく戦時下のリーダであったのですね。
その戦時下のリーダが平和を取り戻した英国の表舞台から追いやられていく・・・

戦時下であるが故に、その信ずるところは凄まじく、高齢となったサッチャーが担当医にいうセリフが心打ちます。

最近は何でもかでも、気分、気分。
私たちの時代は、まず、「考える」ことから始まった。
「考える」ことは、「言葉」を生み、その言葉に沿って「行動」する。
その行動が繰り返されて、「習慣」となり、習慣は「人格」となる。
ひとも国家も同じ。

考えることが基本にある。
「はじめに言葉ありき」の生粋の西欧思想。

この映画では、サッチャーの鉄の女たらしめているところは遺憾なく描けているのですが、日本副題のある「涙」の部分の描き方がやや弱いです。

政治に猪突猛進したサッチャーは、家庭生活のかなりの部分を犠牲にしている。
しかしながら、心の拠りどころにあったのは、自分を始めて認めてくれた夫に対する愛情。
家庭生活を犠牲にするところのエピソードの描き方がやや弱いので、ホントウの心の支えが夫であり、アルツハイマー症を患ってもなお(といういうか、むしろ、というべきか)幻影の中で夫を頼りにせざるを得ない、という彼女の心境、そこいらあたりがちょっと伝わりにくかったかもしれません。
まぁ、もしかしたら、女性の観客は、共感できたのかもしれませんが。

評価としては★3つ半としておきます。

<追記>
監督は、『マンマ・ミーア!』の監督だった。
監督も硬軟、どちらもやりますなぁ。

 

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2012年映画鑑賞記録

 新作:2012年度作品
  外国映画 3本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 0本)←カウントアップ
  日本映画 3本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 0本)

 旧作:2012年以前の作品
  外国映画10本(うち劇場 0本)
  日本映画 2本(うち劇場 2本)
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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』
観させていただきました。主演女優賞で話題になってるのに、作品賞にはノミネートをされてない事が気になってました。メリル・ストリープ
の演技は驚異であり、まさにマーガレット・サッチャーがのりうっつたかのようでした。
しかしながら、作品全体として客観視した場合、結果としてマーガレット・サッチャーという人物をどう描きたかったのかというような疑問点が残るのは否めません。晩年に「ああ、私はどれだけ家族を犠牲にしてきて、またどれだけ夫に支えられてきたか」というサッチャーの想いが素直に観客に伝わりにくかったのではと思いました。家族の反対を押し切ってまでのぼりつめた首相の座。なぜ、彼女をそこまでそうさせたのか?初々しかった食料品店の娘がなぜ周りの反対意見を退けるぐらいな強硬な態度をする女性となってしまったのか?大切な家族のためであったのか?そのあたりの過程も伝わりにくかったのではと思いました。現在、過去が交錯しすぎる構成も、彼女自身の現在の状態とはいえ、いかがでしょうか? おっしゃわれたとおり、夫に対する愛情や家庭生活を犠牲にするところのエピソードの描き方がやや弱いと思います。ありとあらゆる場面の描き方ひとつづつ変えることでで、作品としてもっと印象が変わったのではという思いが強いです。鉄と涙は同居できないのでしょうか?★4つ以上になれるはずなのに--自分は★3つです。


mizu223
2012/03/20 02:14
Mizu223さん、毎度のコメントありがとうございます。
>作品賞にはノミネートをされてない事が気になってました。
あぁ、そうでしたか。作品賞のノミネート数が10本に増えたにもかかわらず、ノミネートされなかったのは、やはり、ちょっとゴチャつきすぎた構成や描き方に弱い点があるのでしょうね。
今後とも、当Blogご贔屓のほどを。
りゃんひさ
2012/03/24 09:57
仰せの通り、彼女の柔の部分の描き方の不足は
如何ともしがたいです。ただ、彼女があの時代の求める一つの姿だったというのはよくわかりました。女性であるが故にそうならざるをえなかったという面もあるでしょう。
ずいぶんと開けてきた社会だと思っていても、まだまだ女性が戦わなければならないことも多いのだと改めて感じさせられました。
ぷ〜太郎
2012/04/06 22:42

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