『少年と自転車』: 親に見捨てられた子供、その名はJ・ディーン @ロードショウ・シネコン

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誰でんねん兄弟、もとい、ダルデンヌ兄弟の新作は、親に見捨てられた子供の物語。
偶々、ハヤカワ文庫のヴェナブル・ハーンダン著、高瀬鎮夫訳のノンフィクション『ジェームズ・ディーン』を読んでいたためもあり、主役の男の子がジェームズ・ディーンに見えました。

J・ディーンも早くに(9歳だったか)母親を亡くし、父親が養育を放棄したため、叔父一家に育てられました。
この映画では、ホームに入っていて、週末だけ里親の元に預けられるのですが、それほど大差はないように感じられました。

映画での少年は、ブルージーンズに赤いTシャツ、もしくは赤いジャージのジャンパー。
金髪の彼は、『理由なき反抗』のJ・ディーンを彷彿とさせます。

スピード狂のJ・ディーンは自動車に夢中(若いときはモーターシクルに夢中)でした。
映画の少年は、自転車。スピードに獲りつかれているわけではなく、父親が唯一彼に残してくれた(買ってくれた)モノなのですが、イメージはダブります。

それよりも何よりも、少年が繊細で、時折見せる激情が、まさにJ・ディーンのそれなのであります。

少年が素晴らしいのですが、ダルデンヌ兄弟の映画としては、ちょっと期待を下回ったかも。

少年、父親、里親とバランスよく描けているのですが、それぞれに突っ込みが乏しかったようにも感じられました。
個人的には、もう少し、父親の側を突っ込んで描いて欲しかったと思いました。

評価は★3つ半としておきます。

 

 

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2012年映画鑑賞記録

 新作:2012年度作品
  外国映画 4本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 0本)←カウントアップ
  日本映画 3本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 0本)

 旧作:2012年以前の作品
  外国映画11本(うち劇場 0本)
  日本映画 4本(うち劇場 2本)
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この記事へのコメント

ぷ~太郎
2012年04月06日 23:02
ダルデンヌ兄弟は監督として大好きです。
が、この作品は、やはりちと物足りない感があります。早い話、わかりやすすぎるのですね。
今までの彼らは、人間のある瞬間の、何とも言いようのない感情の発露を、その微妙さを、的確に画面に現していたのですが、今回は、主人公が子供のためか、気持ちが手に取るようにわかります。周りの二人の大人にもっと踏み込んでいったのなら、トライアングルで面白さが増したのになあと、そこが残念ですね。
「ロルナの祈り」のロルナと、麻薬中毒の仮の夫が今回の里親と父親に重なって見えて、そう考えると別の意味で興味がわくのですが・・。

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