『飛べ! ダコタ』:ベテラン演技陣の演技がひかります @ロードショウ・単館系
昨年2013年秋頃から劇場を代えながら続映している『飛べ! ダコタ』。
昭和21年、新潟県佐渡島に不時着した英国航空機ダコタ。
不時着した浜の村民たちの協力により再度飛び立つまでの、実話の映画化です。
さて、映画。
昭和21年1月、佐渡島高千(たかち)村。
イギリス総領事を東京へ運ぶ途中、悪天候によるエンジントラブルのため高千の浜に不時着した。
まだ終戦から5か月しか経っていない村では、旧敵に対する感情に揺れ動く・・・
終戦まもないという時節、綯い交ぜになった感情が巧みに織り交ぜられたストーリーは、類型的ではあるが好感が持てました。
困ったときはお互い様、新生日本という気持ちの代表が、村長(柄本明)とその娘・千代子(比嘉愛未)。
まだ戦争は終わっていないとして、旧敵に対する憎悪をあらわにするのが、千代子の幼馴染で負傷兵として帰還した青年・健一(窪田正孝)。
その中間の揺れ動くのが、戦争で息子たちを亡くしたことを慮る消防団長(ベンガル)や、未帰還の息子の安否を願う母親(洞口依子)。
ベテラン俳優さんたちに見せ場が多く、ベンガルの上手さもうまさもひかりますが、特に洞口依子は渾身の演技で胸を打ちます。
飛行シーンはCG処理されていますが、陸上に鎮座したダコタ機の重量感も感じられます。
それと比べると若い千代子と健一のエピソードは、両名ともがんばっているものの、やはりどこか空々しく感じてしまいます。
評価は★3つ半としておきます。
↓実際の写真↓
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2014年映画鑑賞記録
新作:2014年度作品
外国映画 6本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 5本)
日本映画 1本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 0本)
旧作:2014年以前の作品
外国映画19本(うち劇場 2本)
日本映画 7本(うち劇場 1本)←カウントアップ
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