『17歳』:小娘さん、いつかはホントウに男性を愛してね @ロードショウ・シネコン

画像


新作が公開されるたびに観にいってしまうフランソワ・オゾン監督作品。
今回は若い女性が主役の、タイトルも『17歳』。
へへへ、ゲイのオゾン監督から観た若い女性って、どうなのかしらん。

16歳のイザベルはバカンス先で、ドイツ人青年と海辺で破瓜する。
ひと夏の経験、大人へのステップ、心躍るものを期待したのであるが、その経験はなんだかつまらない。
破瓜のとき、もうひとりの自分が見つめていた。
数日後、17歳になったイザベルは、ソーシャルネットで知り合った男性たちと逢瀬を繰り返す。
逢瀬には、当然にして、報酬のやり取りがある。
それら重なる経験も、イザベルにはつまらない。
ただひとり、白髪で老齢のジョルジュにだけは、なぜか、心を許せるような思いがするのだが、ある日、ベッドをともしている最中、彼が昇天してしまう・・・

うーむ、このハナシ、面白いんだろうか。

原題「JEUNE & JOLIE」とは「若くて、美しい」の意味。
だけれど、イザベルは、若いけれど、そんなに美しくない。
いつでもつまらなさそうにしているその風貌は、化粧をしなければ、貧粗な感じすらする。
こんな女性に、映画のように、いい歳をした男性は手玉に取られちゃうんだろうか。

これって、オゾン監督の若い女性に対するヤッカミではありますまいか。

若いっていうだけで、男を手玉に取れちゃう女性という存在に対して。

手玉に取れても、本当に男性を愛することなんて判りっこない、っていっているよう。

なので、終盤登場するジョルジュの妻役シャーロット・ランプリングのイザベルを見つめる冷ややかな眼差し。

あぁあ、こんな小娘に手玉に取られるなんて、なんてオバカなわが夫よ。
とはいえ、この小娘が憎らしいわけでもなし。
小娘さん、いつかはホントウに男を愛することを知ってくださいな。

黙っていても、そう言っているように聞こえてきます。

ジョルジュが死んだホテルの部屋で、ふたりベッドに並んで横たわり、彼のことを思い出そうね、感じようね。
ジョルジュの妻が誘います。

いつのまにか、ジョルジュの妻はいなくなり、ひとりイザベルが残されています。
さてさて、イザベルは、ホントウに男を愛することに目覚めたのでしょうか。

小娘さん、いつかはホントウに男を愛することを知ってくださいな。
と、ゲイのオゾン監督はつぶやいているのです。

とはいえ、全体としてはつまらないです。
評価は★3つとしておきます。



------------------
2014年映画鑑賞記録

 新作:2014年度作品
  外国映画 7本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 1本)←カウントアップ
  日本映画 1本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 0本)

 旧作:2014年以前の作品
  外国映画19本(うち劇場 2本)
  日本映画 7本(うち劇場 1本)
------------------

この記事へのコメント

ぷ~太郎
2014年03月20日 23:10
オゾン監督が何を言わんとしているのかよくわからないのですが、「小娘さん云々」なのかは疑問です。真剣に人を愛することができない人間に対して、冷ややかに憐れみをもって見ているような気がします。

この記事へのトラックバック