『大いなる幻影』:まだ戦争にも秩序があった時代の反戦映画 @DVD・中古購入

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以前レビュー紹介した『望郷』とカップリングされていたジャン・ルノワールの『大いなる幻影』を鑑賞しました。
この映画はジャン・ルノワールの代表作として喧伝されている作品ですが、これまで観たことがありませんでした。
さて、映画。

時は第一次大戦の最中。
フランス軍のジャン・ギャバン扮する中尉とピエール・フレネー扮する大尉が敵情視察に飛ぶが、撃墜されドイツ軍の捕虜となる。
捕虜とはいえ、上級士官の待遇を受けて、それほど捕虜生活は困窮しているわけでない。
そんな中、ふたりは、捕虜としての使命「脱走」を仲間と企てるのであった・・・

タイトルの『大いなる幻影』とは、戦時中に思いをはせる平和な日々のこと。

ちょうど第一次大戦の傷も癒えた1937年の製作であることから、映画の描写はかなり紳士的(というか、お行儀がよいというか)。
まだ、戦争は職業軍人がやるものという意識が強かった時代で、とくに、上級士官はいわゆる市民とはかけ離れた存在であった感がします。
ピエール・フレネー扮するフランス軍大尉と、ドイツ軍捕虜収容所司令のエリッヒ・フォン・シュトロハイムが、ともに貴族出身ということで意気投合するシーンがあり、やはり戦争そのものが現代と比べてかなり限定的であったとも感じられました。

なので、いまみると、収容所生活はなんだか軍隊コメディ(いわゆる、優雅で気楽な捕虜生活として映画)のように見えてしまうところに隔世の感があります。

収容所から脱出に成功したふたりが、戦争未亡人のディタ・パルロと暮らすシーンも、いまからみれば緊張感に乏しく、センチメンタル的に見えます。

まぁをれだけ、いまとなっては無秩序になったといわざるをえないのかもしれませんが・・・

評価としては、★3つ半としておきます。



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2014年映画鑑賞記録

新作:2014年度作品:30本
 外国映画19本(うちDVDなど 5本)
 日本映画11本(うちDVDなど 0本)

旧作:2014年以前の作品:82本
 外国映画62本(うち劇場 3本)←カウントアップ
 日本映画20本(うち劇場 3本)
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