『収容病棟』:恐ろべしい撮影力に観ている方は疲労困憊 @ロードショウ・単館系

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中国ドキュメンタリー映画界の鬼才ワン・ビン監督の『収容病棟』、ロードショウで鑑賞しました。
前編・後編にわかれていて、合計4時間の超長尺。
ワン・ビン監督の名は『鉄西区』『三姉妹 雲南の子』などで「凄い」という評判は聞いており、今回の鑑賞が初チャレンジ。
さて、映画。

中国雲南省の精神病院。
中庭を取り囲むよう四角い回廊のようなつくり。
部屋はコンクリートの打ちっぱなし、一部屋4人から6人の共同部屋。
1階の中庭で食事を摂り、2階は女性患者、3階以上は男性患者が収容されている。
収容理由はさまざまであるが、自発的な入院はなく、何らかの収容命令がなされて、入院している恰好。
長いひとで10年以上はざら。

家に帰りたいと叫びながら、夜ごと回廊をランニングする青年。

他人のベッドに裸でもぐりこむ中年男性。

壁に蚊でもいる幻影をみるのか、スリッパで壁をたたき続ける男性。

2階と3階で妻・夫がそれぞれ収容されている夫婦。

収容初日で、娘が付き添いでやってきた中年男性。

患者のなかではわりと妻が訪れてくれる長期収容の男性。

そして、10年以上も収容されて、収容が解かれて故郷に帰った男性・・・

と、かれらの日々の生活をひたすら追った映像が続きます。

ほとんど長廻し、劇伴の音楽などはなし、ナレーションもなし。
切り取られ、紡がれる塀の中、檻の中の生活。
収容されてから澱がたまったかれらの生活は、異常のようでもあり、平凡のようでもあり・・・

印象的なのは、ふたつ。

ひとつは、2階と3階でわかれて収容されている妻と夫。
隔てる格子を挟んで、ふたりが身を寄せ合う姿。

もうひとつは、収容が解かれて故郷へ戻った男性。
彼が、夕暮れから夜遅くまで、独りでどこまでもどこまでも歩く姿。

どちらも胸が詰まってきます。

恐ろべしい撮影力ではありますが、ここまでの長さが必要なのかは疑問です。
(というか、個人的に疲弊しまくりでしたので)

評価は★3つ半としておきます。

オフィシャル・サイトはこちらから
http://moviola.jp/shuuyou/



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2014年映画鑑賞記録

新作:2014年度作品:48本
 外国映画32本(うちDVDなど 7本)←カウントアップ
 日本映画16本(うちDVDなど 0本)

旧作:2014年以前の作品:101本
 外国映画79本(うち劇場 3本)
 日本映画22本(うち劇場 3本)
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