『リトルプリンス 星の王子さまと私』:タイプの異なるアニメを巧みに織りあわせ @試写会

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サン=テグジュペリの『星の王子さま』をベースに、後日談として設えたアニメ『リトルプリンス 星の王子さまと私』、試写会で鑑賞しました。
鑑賞したのは2D日本語吹替版。
老飛行士役の津川雅彦が少々気になるところではあるが、吹替版としてはなかなかの出来。
英語版の同役は、ジェフ・ブリッジスなので、そちらも気になるところではあるが、クサさは同じぐらいかしらん。
さて、映画。

母と女の子のふたり家族。
娘の将来を慮ってか、毎日毎日計画的に過ごして、有名私学に入学しなさいと、少々(どころかかなり)堅苦しい家族。
有名私学に入学するために、引っ越した家の隣に住んでいたのが変人爺さん。
彼は元飛行士で、むかし、小さな星に暮らすリトルプリンス(星の王子さま)と出逢った、と女の子に告げるのだが・・・

というハナシ。

老飛行士が女の子に絵手紙で綴る星の王子さまの物語が、本家サン=テグジュペリの『星の王子さま』。
このアニメ部分が秀逸。
木彫のストップモーションアニメのようなデザインで、美しく、この部分を観ているだけでかなり満足。

対して、女の子をはじめとして老飛行士のデザインなどは、目が大きくて、なんだかあまり好きになれない感じ。
とはいえ、ハナシの語り口が上手いので、それはそれで飽きない。

このふたつの造形タイプの異なるアニメで楽しませるだけかしらん、と思いきや、後半、病気になった老飛行士に代わって、女の子が星の王子さまに逢いに出かけるあたりから、またもや転調。
おとなになって子ども時代を忘れてしまった星の王子さまの世界は、ティム・バートンを思わせるダークファンタジーの世界。

「子ども時代・子ども心を忘れない」というテーマはありきたりだけれど、タイプの異なるアニメを巧みに織りあわせてのストーリーテリングは、最後まで飽きることがありませんでした。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

<追記>
大きくなった星の王子さまのキャラクターデザインが、成長した『リトル・ダンサー』のジェイミー・ベルそっくりなのには、驚きました。


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2015年映画鑑賞記録

新作:2015年度作品:109本
 外国映画78本(うちDVDなど17本)←カウントアップ
 日本映画31本(うちDVDなど 5本)

旧作:2015年以前の作品:117本
 外国映画94本(うち劇場17本)
 日本映画23本(うち劇場 8本)
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この記事へのコメント

ぷ~太郎
2015年11月30日 14:54
本家「星の王子さま」の木彫のアニメデザインはすばらしい!いつまで観ていても飽きないほど。それに対して、女の子達のアニメの方はいつもの見飽きたデザイン。ラスト近く、成長した王子が子供の心を取り戻し、結果もとの子供に戻るところは、木彫のデザインアニメにしてほしかった。
まんまる顔にどんぐり目の王子さまでは、ゲンナリで・・・・。
2015年11月30日 20:45
ぷ~太郎さん、コメントありがとうございます。
成長した王子がもとの子供に戻るところは、やはりゲンナリしましたよ。
元に戻ってない!とツッコミそうになりましたもの。

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