『アバウト・タイム 愛おしい時間について』:過去にこだわって「いま」を見過ごしてはいけない @DVD

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2015年の観逃し作品の落穂拾い第6弾は『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』。
ロードショウされたのは2014年9月だから、2015年の観逃し作品ではないですね。
でも、2015年にはいってもロングラン上映されていたので、昨年の作品かと思っていました。
さて、映画。

英国南西部、海にほど近いコーンウォールに住むティム(ドーナル・グリーソン)は、少々冴えない青年。
21歳を迎えた誕生日に父親(ビル・ナイ)から驚くべき秘密を打ち明けられる。
その秘密とは、一族の男性には過去へ戻ることが出来る能力があるというもの。
そんなアホなぁと思いつつも、試してみると・・・

というハナシ。

この手のタイムトラベルものだと、過去へ戻って、当時上手くいかなかった恋愛をやり直すとか、犯罪に巻き込まれた恋人を救うとか、両親が結婚しないと自分が生まれなくて大変だとか、とまぁパターンは決まっている。
この映画でも、前半は、冴えない青年が恋愛を成就させようと右往左往するハナシで、語り口は手練れているが、それほど新鮮味はありません(とはいっても、面白く観られるんだけれど)。

でも、この映画のいいところは、後半。
恋愛バナシから家族のハナシ、親子のハナシ、父と子のハナシに展開して収斂していくところ。

父と子のハナシは、少々小っ恥ずかしいぐらいストレートなんだけれど、それでも泣かせる。
それ以上に良いのは、オチの付け方。

何気ない、どちらかというとあまり良い思いをしなかった1日に戻って、その1日をもっと心地よく過ごすことで、そう、過去へ戻ることなんて必要ないんだ、と主人公が気づくのが秀逸。

「あるいは、もしも、あのとき、ああしていれば」だなんて思うかもしれないが、そんなことに拘(こだわ)って、「いま」を見過ごしていることこそ、もったいない。
そういう着地点は非常に好ましい。

原題の「ABOUT TIME」は、副題にもあるように「時間について」とも訳せるが、「(もうそろそろ)良い頃だ」の意味もある。
なるほど、好いタイトルだ。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

<追記>
もっと点数がよくてもいいんだけれど、ティムが手に入れた幸せは、やっぱり特殊能力に因(よ)るところが大きいから、そこいらあたりは、ちょっと辛口にしておきます。



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2016年映画鑑賞記録

新作:2016年度作品:15本
 外国映画11本(うちDVDなど 0本)
 日本映画 4本(うちDVDなど 1本)

旧作:2016年以前の作品:15本
 外国映画13本(うち劇場 3本)←カウントアップ
 日本映画 2本(うち劇場 0本)
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この記事へのコメント

ぷ~太郎
2016年03月16日 18:44
嫌味のないタイムトラベルもの。世界を救うとか、大げさでないのがいいですね。ティム役の人、SWの悪役ではなく、こういう小市民の役の方がいいのにね。

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