『死霊館』:科学とオカルトが融合していた70年代の話 @DVD・レンタル

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今年、続編も公開された『死霊館』、DVDで鑑賞しました。
監督は『ソウ』シリーズのジェームズ・ワン
オカルト映画は結構好きなので、続編も鑑賞したいので、ならば1作目から、と相成った次第。
さて、映画。

超常現象研究家のエド(パトリック・ウィルソン)とロレイン(ヴェラ・ファーミガ)のウォーレン夫妻。
記録映像を携えて、全米各地で講演などを行っている。
1971年のある日、講演を終えたウォーレン夫妻にひとりの女性が近づいてきた。
彼女の名は、キャロリン・ペロン(リリ・テイラー)。
引っ越したロングアイランドの自宅で怪奇現象が間断なく起こるという。
真の心霊現象など数少ないと知っているウォーレン夫妻であったが、、訪れた件の家では、真の心霊現象が発現していた・・・

というハナシで、実話をもとにしている旨のクレジットが出る。

いやぁ、面白い。
オカルト好きなので、この手の映画に対しては辛くなるのだけれど(甘くはならない)、どこまでが真実かは別として、うまく作られている。

まず、心霊調査をするウォーレン夫妻が、新の心霊現象など数少ない、と言ってのける立場であること。
冒頭に、呪いの人形アナベルの話があり、心霊現象を無条件に受け入れるひとの話かと思っていると、序盤で、「幽霊の正体見たり枯れ尾花」というのを看破するウォーレン夫妻のエピソードが挿入される。
これが上手い。
常に冷静な判断で、科学的(第三者的)立場から、超常現象を解明しようとする。
この立場がないと、ただのワーキャーと叫び声だけをあげるだけの映画になってしまう。

また、語り口が上手いのは、はじめに振っていた呪いの人形アネベル事件を、最後まで見せずに、いまのペロン一家の事件に話を進めるところ。
これは、下手すると、「おいおい、あのハナシ、どうなっちゃってるの?」ってことになるんだけれど、結末を見せずに、「真の心霊現象がある」と納得ずくでハナシを進めるので、相当、その後の展開に自信がないと、このようにはいかない。

で、ペロン一家のもとに乗り込んできたウォーレン夫妻の行動も興味深い。
心霊現象→悪魔憑き→悪魔祓い、と一足飛びに行かずに、教会に悪魔祓いを申請するための条件が「客観的証拠の提示」だというのだから面白い。
そのため、写真や録音など、当時に最先端の科学技術で、嘘偽りないのない心霊現象だという証拠を出すために工夫をしていく。

いやぁ、子どもの頃に観た『ヘルハウス』で、心霊現象を科学でとらえようとするのに、いたく感激したのだけれど、なるほど、当時米国ではそういう風潮だったのね。
そう、いまある科学で証明できないからといって、それが「ない」とは言い切れない、というのが、すこぶる科学的。
否定的証明というのは、科学では最も難しい部類の証明。

そのような科学的観点と、ロレイン・ウォーレンの透視能力という非科学的描写が、疑問や矛盾なく同居しているこの映画、かなりポイントが高い。

最終的には悪魔祓いの儀式になるのだが、憑りついているのが悪魔ではなく、魔女と呼ばれ、非業の死を遂げた女の霊だというあたりも、キリスト教(カトリック)的な悪魔ではないあたりも、なかなか興味深い。

オマケも込みで、評価は★★★★(4つ)としておきます。

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2016年映画鑑賞記録

新作:2016年度作品:130本
 外国映画90本(うちDVDなど21本)
 日本映画40本(うちDVDなど 6本)

旧作:2016年以前の作品:105本
 外国映画84本(うち劇場19本)←カウントアップ
 日本映画21本(うち劇場 7本)
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この記事へのコメント

かばくん
2017年01月08日 02:38
な~んだ、やっぱりオカルトじゃないか・・・・。
2017年01月08日 22:42
かばくんさん、コメントありがとうございました。
まぁ、オカルトです。
西洋なので。

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