『シェイプ・オブ・ウォーター』:思い返すほどに評価が下がる問題作 @試写会

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ギレルモ・デル・トロ監督最新作『シェイプ・オブ・ウォーター』、試写会で鑑賞しました。
ことしの米国アカデミー賞の最多部門ノミネート作品ということもあり、期待は高まるばかり・・・
さて、映画。

1960年代の米国宇宙科学研究所。
米ソ冷戦時代の次なる競争は宇宙戦略。
そんな中、米国の研究施設に謎の生命物体が搬入される。
「それ」は、南米で捕獲された半魚人。
水中で永らく生き延びていた有史以前の生き残りは、地上以外でも生き延びるすべを身体に宿しているはず・・・

というところから始まる物語で、「それ」に対する研究を傍でみていた掃除婦が見初めてしまうという物語。

怪獣映画などのモンスターものを幼い時分から観ていた身としていては、異形のものの愛には非常に興味がありました。
キング・コングを例にとっても、異形のものの愛は成就しないのが常。

この映画の元ネタ『大アマゾンの半魚人』では、アマゾンに探検に来た女性探検家に半魚人が恋し、それは当然ながら成就しないわけで、成就しないには成就しないだけの理由もあります。
この映画のダメなところは、そこのところが監督が理解していないとしか思えませんでした。

つまり、「それ」(映画で名も付けられていないので、こう書くしかない)も、話すことが出来ないというヒロインも互いにマイノリティ(少数派)であり、マイノリティの恋にはマジョリティ(大多数)の価値観に対抗して、それを乗り越えていかなければならない、そう思うのですが、この映画ではそれがない。
さらに、究極のマイノリティ関係のふたりの間のコミュニケーション(意思疎通、つまり、なぜ、こちらがそう思うのか、相手がどう思っているかをこちらが理解したかを伝える)が、あまりにも疎か過ぎ、ペットや愛玩動物に対する餌付けにしか見えないあたり、演出力がお粗末すぎます。

なので、この映画、観ているうちはそれほど退屈でもないのですが(といえ、前半、あまり後半に繋がらない余計な描写も多い)、観終わった後に、恐ろべしいほどのフラストレーションが溜まりました。

元ネタの『大アマゾンの半魚人』の結末に不満を覚えていたのでこの映画を撮ったというギレルモ・デル・トロ監督、元ネタのどこに感動したのかがさっぱりわかりません。
個人的には、元ネタでもっとも素晴らしいのは、美女を見初めた半魚人が、彼女の気づかれずにアマゾン川を一緒に泳ぐシーンが絶品なのですが、そんな優雅なシーンはほとんど登場し増しませんでしたし。

評価は★★(2つ)としておきます。
(思い返すと、どんどん評価が下がってきて、書く前は★★☆だったんですけど)

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2018年映画鑑賞記録

新作:2018年度作品:13本
 外国映画10本(うちDVDなど 0本)←カウントアップ
 日本映画 3本(うちDVDなど 0本)

旧作:2018年以前の作品:8本
 外国映画 6本(うち劇場鑑賞 1本)
 日本映画 2本(うち劇場鑑賞 0本)
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この記事へのコメント

ここなつ
2018年03月01日 16:55
こんにちは。
そうですかそうですか。評価が低かったのですね。
私はクリ―チャーの恋愛もの…というより、いやそれにプラスして、20世紀の中盤の独特の雰囲気が描かれていたのが好きでした。
元ネタを知らなかったからでしょうか…?
2018年03月01日 23:38
ここなつさん、コメント&TBありがとうございました。
予告編も素晴らしくて期待大な作品でしたが、個人的には、いまひとつもふたつも、でした。
水の中の神である彼の、泳ぐ姿を見ずしてひとめ惚れするのかぁ、とそこいらあたりから個人的にチグハグでした。
元ネタでの彼の遊泳シーンは是非ともご覧いただきたい、と思います。
ぷ~太郎
2018年03月28日 15:45
「大アマゾンの半魚人」を知らないので、なんともなんですが、それほどひどい作品でもないのでは。まあ、すぐれた作品とは決して言えはしませんが。人魚姫と半魚人の恋なのでともっとわかりやすく描いていたら良かったのかもしれません。
りゃんひさ
2018年03月28日 22:02
ぷ~太郎さん、コメントありがとうございました。
やっぱり、人魚姫と半魚人の恋でしょうね。
ギレルモ・デル・トロ監督、意外と底が浅い感じがしました。

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