『ドリーム』:もうひとつのライトスタッフ物語 @DVD・レンタル

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昨年秋にロードショウされた『ドリーム』、DVDで鑑賞しました。
一昨年の米国アカデミー賞で作品賞、脚色賞、助演女優賞の3部門にノミネートされました。
さて、映画。

1960年代初め、米ソ間でし烈な宇宙開発競争が繰り広げられていた。
ヴァージニア州のNASAラングレー研究所でも白人男性主導のもと友人ロケットの開発が進められていたが、その背景では優秀な黒人女性も計算スタッフとして働いていた。
しかし、時代はまだまだ人種差別があり、世間では人権運動が繰り広げらている・・・

といったところから始まる物語で、NASAのバックヤードで働く3人の黒人女性を主人公にした物語。

米国初の宇宙飛行士の物語とその陰で音速の壁に挑戦し続けた男を描いた『ライトスタッフ』の、さらに隠された物語といえる。

大手20世紀FOX傘下のFOX2000の製作なので、極上のエンタテイメントとして仕上がっており、人種の壁、性別の壁に対して戦い続け、成功を得た女性の物語なので、観ていて心地よい。
主人公のひとり、軌道計算係のキャサリン(タラジ・P・ヘンソン)が、施設内にひとつしかない「黒人(有色人種)女性用トイレ」に、何度も何度も大量の資料を抱えて800メートルの距離を走るさまは、闘う姿の象徴。
わかりやすい描写。だけど、ちょっとコミカル過ぎないかしらん、とも思ってしまう。
まぁ、こんなところがエンタテインメントとして仕上げるには必要なんだけれど。

キャサリンの上司でプロジェクトチーフのアル・ハリソン(ケヴィン・コスナー)がそんな彼女をみて、件の女性用トイレの看板を引っぺがして、垣根を取り払おうとするあたりも心地よい。
が、本番直前で計算業務が不要となった時点で、いとも簡単にお払い箱にするあたり非常に非情。
うーん、ここいらあたりのドライ感覚は米国ならではだろう。

最後の最後、キャサリンの能力に頼るところがあり、観ている方としては快哉を叫ぶのだが、元IT技術者としてはコンピューターのどこが問題だったのかの方が気になってしまいました。

ハリウッド製らしい社会派風味のエンタテインメント映画として、なかなかの佳作といったところ。

評価は★★★★(4つ)としておきます。

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2018年映画鑑賞記録

新作:2018年度作品:20本
 外国映画16本(うちDVDなど 1本)
 日本映画 4本(うちDVDなど 0本)

旧作:2018年以前の作品:12本
 外国映画10本(うち劇場鑑賞 1本)←カウントアップ
 日本映画 2本(うち劇場鑑賞 0本)
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この記事へのコメント

ぷ~太郎
2018年03月28日 14:57
真っ当な娯楽作品というところ。決してバカにしているわけではなく、昔はアメリカ映画といえばこういう真っ当な作品が多かったような気がするが、近頃はアメコミキャラか、中途半端な(サスペンスにしてもエンタテイメントにしても)作品が多いと感じている。久々の真っ当さにすがすがしさを覚えました。
りゃんひさ
2018年03月28日 22:18
ぷ~太郎さん、コメントありがとうございました。
おっしゃるとおり、かつてはこの手の米国映画がかなりあったように思います。
少々手練れ感はあるものの、佳作、といったところでしょうか。

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