『ディメンシャ13』:フランシス・F・コッポラの趣味を垣間見るスリラー @DVD

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廉価で購入した中古DVDにて鑑賞したのが『ディメンシャ13』。
1963年製作のモノクロ映画。
監督はフランシス・F・コッポラ
1962年の「The Bellboy and the Playgirls」『グラマー西部を荒らす』に次いで監督した初期作品。
ホラー風味のスリラーといったところ。
さて、映画。

アイルランドの古城で暮らすハローラン一家。
主はハローラン未亡人。高齢のためか認知症が進んでいる。
息子が三人。
順に、リチャード、ジョン、ビリー。
二男のジョンだけが結婚しており、妻は米国出身のルイーズ。
ハローラン未亡人が残した遺言書によれば、遺産はすべて末娘のキャサリンに譲るとなっている。
しかし、キャサリンは6年前に敷地にある池で死亡している・・・

といったところから始まる物語で、冒頭に、ある夜、件の池に手漕ぎボートでジョンとルイーズが遊びに出かけたときに、ジョンの口からそんな話が出、日ごろから心臓病を患っていたジョンが急死してしまう。
このままでは、ハローラン未亡人の遺産を手に入れることはできないので、未亡人を脅して、遺言を書き換えさせようとした矢先、何者かによって斧で惨殺されてしまう・・・とハナシが展開する。

観ているこちらが悪いのか、とにかく、導入部がわかりづらい。

そもそも、死んでしまった娘に遺産を譲れるのか・・・と考えていると、その娘の法事が命日に行われることになり、そこへ長兄リチャードの許嫁が城へやって来る。
で、この許嫁がルイーズに似ていて、混乱してしまう。

まぁ、ホント、観ている方が理解不足なのだが・・・

そうこうするうちに、殺人が続き・・・となる。

で、見どころは、そんなストーリーではない(とはいえ、こんなスプラッターもどきの連続殺人映画は、1960年代前半にしては珍しい)。

とにかく、サービス精神旺盛の演出。
下着姿になった美女ルイーズを池で泳がせ(一応、目的はある)、しつこいぐらいに殺人描写を重ね、ストーリーの語り口ではなく、その時々の描写力がものすごい。

いまのところの監督最新作(日本公開作)の2011年『Virginia/ヴァージニア』を観た際に、コッポラはストーリーテリングよりものその場面場面の描写に力を入れているんだなぁ、と思ったことを思い出した。
(なお、2015年に「Distant Vision」という舞台を記録したドキュメンタリー作品があるようだ)。

ということで、ストーリーに合点がいかないところも多々あるが、場面場面の描写力はすごく、好事家向きの映画である。

蛇足ながら、2017年にRichard LeMayの監督により同タイトルで(日本未公開ながら)リメイクされています。

評価は★★☆(2つ半)としておきます。

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2018年映画鑑賞記録

新作:2018年度作品:20本
 外国映画16本(うちDVDなど 1本)
 日本映画 4本(うちDVDなど 0本)

旧作:2018年以前の作品:13本
 外国映画11本(うち劇場鑑賞 1本)←カウントアップ
 日本映画 2本(うち劇場鑑賞 0本)
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