『ビューティフル・ボーイ』:性同一性障害を扱った映画の中でも憶えておきたい1本 @DVD

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少しばかり時間が出来たので、以前中古で買ったままになっていたDVDでも鑑賞するか・・・と。
映画は『ビューティフル・ボーイ』。
2003年製作のタイ映画。
日本では2005年にロードショウ公開されました。
原題は「BEAUTIFUL BOXER」。

タイの貧しい農家に育ったパリンヤー少年(アッサニー・スワン)。
愛称はトゥム。
彼は幼い頃から、自分の本当の姿は女の子だと信じていた。
そんな彼、お祭りに出かけたある日、ひょんなことからムエタイ(タイ式キックボクシング)の試合に引っ張り出され、こともあろうか勝ってしまう。
試合で賞金を得た彼は、家族を助けるためにムエタイ選手になることを決心し、ジムに入門する・・・

といったところから始まる物語で、実在のムエタイ選手パリンヤー・ジャルーンポンの半生の映画化。

その後、物語は、実力をつけたパリンヤーであったが、練習の合間に化粧をしているところをコーチに見られた彼は、化粧をしてリングに上がるようになり、「おかまボクサー」と呼ばれるようになる・・・と展開する。

性同一性障害を扱った物語だが、スポーツ、それも格闘技と一体化している物語は、ほとんど観たことがない。
同じスポーツの範疇で思い出すのが、2000年に(これもまた)タイで製作された『アタック・ナンバーハーフ』ぐらいか。
これも同じく実話がベースだったか、どちらかといえばキワモノ扱いのコメディ映画だった。

が、本作はコメディでもキワモノでもスポ根モノでもなく、極めてまっとうに真摯に性同一性障害をもった少年を正面から捉え、おなじように周囲の反応を撮っている。

終盤の展開は目を見張るものがあり、化粧をして初登場の際のキワモノ的扱い、勝利を重ねるに連れての新たな形でのヒーロー(ヒロイン)としての扱い、そして、敗戦・・・
掌を裏返したかのように周囲の熱気は冷め、それまで行われてきた男性ボクサーとの対戦もなくなり、ついには、海外(それも日本!)で異種格闘技戦で女子プロレスラーと闘うことになってしまう。

そこは、性差を越えて、真実の自分と向き合う姿があり、巨漢女子プロレスラーと闘う姿はボロボロになりながらも美しい。

主演のアッサニー・スワンの魅力が素晴らしい。
実際にムエタイの達人でありながら、性同一性障害に苦しむパリンヤー少年を見事に演じている。
パリンヤー本人と比べると(といっても写真でしか見ていないのだが)、ボーイッシュな感じがするけれども。

性同一性障害を扱った映画の中でも、憶えておきたい1本である。

評価は★★★★(4つ)としておきます。

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2018年映画鑑賞記録

新作:2018年度作品:23本
 外国映画18本(うちDVDなど 1本)
 日本映画 5本(うちDVDなど 0本)

旧作:2018年以前の作品:20本
 外国映画15本(うち劇場鑑賞 2本)←カウントアップ
 日本映画 5本(うち劇場鑑賞 1本)
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