『パディントン発4時50分~寝台特急殺人事件~』『大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて~』 @TV

もう旧聞な感じですが、3月末に二日続けてオンエアされたアガサクリスティ原作のテレビドラマのレビューを。
いずれも原作はミス・マープルもの。

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1本目は『パディントン発4時50分~寝台特急殺人事件~』。

ミス・マープルものの中では比較的有名な作品で(といっても、出来がいいわけではない)、これまでも60年代にマーガレット・ラザフォード主演『ミス・マープル/夜行特急の殺人』、2008年にカトリーヌ・フロ主演『アガサ・クリスティー 奥さまは名探偵 ~パディントン発4時50分~』と2度映画化されています。
その他、BBC製作でドラマ化もされていますね。

この作品の秀逸なところは、冒頭の、列車の窓から、並行して走る列車での殺人を目撃、しかしながら、目撃したはずの列車から死体は発見されない、というところ。

どんなトリックなのか・・・と思っていると、途中で窓から遺棄された、と展開し、ここでほとんどガッカリします。

そりゃそうだのトリック。
遺棄されたと思しき場所の近くには豪邸が建っており、そこが怪しいと睨んだマープルは、友人を家政婦として送り込むことにする・・・と続きます。

先に挙げた2本の映画では、ここんところがいい加減で(というか主役が出張らないわけにはいかないので)、マープル本人が家政婦として侵入捜査します。

今回の作品では、ちょっと捻ってあって、マープル役がまだ若い天海祐希を演じ、事件を目撃するのがその母親役の草笛光子、侵入捜査するのがマープルの友人(兼助手)役の前田敦子と、役割分担の妙味が楽しめました。

天海祐希と前田敦子のコンビは悪くないので、次回も期待できそうな感じでした。
なお、脚本は竹山洋、監督は和泉聖治でした。

ちなみに、パディントンは駅も熊も出てきません。

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2本目は『大女優殺人事件~鏡は横にひび割れて~』。

1980年にアンジェラ・ランズベリーがミス・マープルを演じて映画化され、日本では『クリスタル殺人事件』のタイトルで公開されました。
BBC製作でドラマ化もされています。

「大女優殺人事件」・・・と聞いて、「おいおい、大女優は死なないじゃない?」と思ったひとがいたら、思考回路がわたしと同じです。
「殺害」ではなく「殺人」なので、タイトルで犯人をバラしているようなもの・・・

今回はミス・マープルの代わりに、2017年『そして誰もいなくなった』で登場した相国寺警部(沢村一樹)が探偵役です。
前作では切れ者感のあった彼ですが、今回は、残念ながら、怪しくなさそう人物に聞き取りをして、「あ、きみは犯人じゃないのね」と容疑者から除外していきます。

ま、地道な捜査なんだけども、名探偵とはいえません。

ミス・マープルもののなかでもあまり面白いとはいえない方の原作なので、2時間チャンネルを変えない出来ならば、まぁそこそこといいたところかしらん。

なお、タイトルロールの大女優は黒木瞳が演じています。
監督は同じく和泉聖治、脚本は『そして誰もいなくなった』の長坂秀佳。

さて、4月14日には『アクロイド殺し』をドラマ化した『黒井戸殺し』が放送されるます。
脚本・三谷幸喜ですね。さてさて、いかがなものかしらん。

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