『死刑執行人もまた死す』: 裏切者にはむごたらしい死を。闘いは終わらず @DVD

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1943年製作、フリッツ・ラング監督の『死刑執行人もまた死す』、買い置きDVDで鑑賞しました。
タイトルの「死刑執行人」とは、ナチス親衛隊大将ラインハルト・ハイドリヒのこと。
昨年公開の『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』と同じ題材です。
さて、映画。

1941年、チェコ・プラハ。
「死刑執行人」との異名を持つナチス親衛隊大将ラインハルト・ハイドリヒが暗殺される。
かつての運動家・ノヴォトニー教授(ウォルター・ブレナン)の娘マーシャ(アンナ・リー)は、事件直後に犯人らしき人物を目撃するが、追っ手のゲシュタポには男が逃げた方向とは別の方向を教える。
ナチス側は即時に戒厳令を敷き、夜間外出を禁じ、外出者は射殺すると告知する。
逃げ場に困った暗殺犯の医師スヴォボダ(ブライアン・ドンレヴィ)は、マーシャの家を突き止め、理由は隠して、教授一家に匿ってもらう。
犯人を発見できないナチス側は、対抗措置として、市民を逮捕・連行し、犯人を捕らえるまで、1日に40人処刑すると宣言する・・・

というところから始まる物語は、昨年公開の『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』と同じだが、暗殺者たちが在英国の亡命チェコ政府から派遣されておらず、チェコ内のレジスタンスだけだという点が異なる。

で、驚くべきは、事件が1941年で製作・公開が1943年。
第二次世界大戦真っ只中に製作されていることで、原題「HANGMEN ALSO DIE!」と最後に感嘆符が付いた現在形は、新聞の見出しのよう。
戦時下の反ナチス・プロバガンダであるけれども、スリラーとしても一級品。

ただし、後半になると、史実から離れていき、それがスリルを盛り上げると同時に、ある種のきな臭さも感じさせる。

後半の展開は・・・

スヴォボダを英雄として匿おうとするレジスタンス側は、身代わりを立てることを計画する。
身代わりにするのは、レジスタンスの一員だが、ナチスとも通じているナチス協力者のチャーカ(ジーン・ロックハート)。
チャーカには、当日のアリバイを証明する男がいたが、男はスヴォボダに殺され、アリバイは証明されない。
そのうち、当日、現場から逃げるチャーカを見たという証人も現れ、現場にいたことを示す品まで発見されてしまう。
そして、遂に・・・

この後半が、スリリングで緊迫するのだけれど、主役のスヴォボダの影は薄くなり、「裏切者には惨たらしい死が当然」といわんとしているのが、いま観るとかえって背筋が凍る思いがします。

そして、エンドクレジット。
「The End」の前に大きく「NOT」と出る。
ハイドリヒは死んだが、まだまだだ。われわれ米国人も闘い続けるぞ・・・との宣言なのですね。

評価は★★★★(4つ)としておきます。
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2018年映画鑑賞記録

新作:2018年度作品:51本
 外国映画42本(うちDVDなど 1本)
 日本映画 9本(うちDVDなど 0本)

旧作:2018年以前の作品:52本
 外国映画45本(うち劇場鑑賞 9本)←カウントアップ
 日本映画 7本(うち劇場鑑賞 1本)
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