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zoom RSS 『検察側の罪人』: 堕ちるときは堕ちるべくして堕ちる @ロードショウ・シネコン

<<   作成日時 : 2018/08/29 14:30   >>

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お気に入り監督のひとり原田眞人監督最新作『検察側の罪人』、ロードショウで鑑賞しました。
タイトルは、これもまた敬愛する作家アガサ・クリスティの『検察側の証人』のモジり。
主演がジャニーズのおふたりということで、心配でしたが・・・
さて、映画。

東京都大田区で70台の老夫婦が刺殺された。
東京地検刑事部のエリート検事・最上(木村拓哉)は容疑者のひとりに異常な関心を示す。
同道して事件に当たる若い検事の沖野(二宮和也)は、研修時の講師であった最上に対して一目を置いているが、彼の関心に疑念は拭えない・・・

というところから始まる物語で、最上に関心を持たれる容疑者・松倉(酒向芳)の個性が強烈なので、さもありなん、と思ってしまうが、そんなところをはがしてしまうと、さほど目新しいハナシでもない。

この手のサスペンスミステリーは2時間ドラマも含めて、相当数作られていて、相当観ているので、観る側の方がタフ。
ちょっとやそっとでは、ミステリーとしての文脈は見誤らない。

つまり、トリックや意外な犯人というレベルだけでは、お金を払って劇場に足を運ぶ観客は満足できない、ということ。

とすると、この映画、見どころは?
やはり、木村拓哉と二宮和也との演技合戦。
そこは及第点。

だけれど、サスペンスとしての腰が弱い。
タイトルロールは、結局のところ、私怨と私憤だけなので、さらなる殺人を重ねるには動機が弱い。
物語で面白そうなのは、吉高由里子扮する橘事務官の立場なのだけれど、それはそれで尻つぼみの結末になってしまっている。

原田眞人監督の演出は、このところお得意の同時演技、短いショットのつなぎ、というのを捨て、主役二人の演技を引き出そうとしている。
結果、演技は引き出せたが、物語の混沌感は薄まってしまっている。

とはいて、2時間サスペンスとは雲泥の出来であることは確かなのだが。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

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2018年映画鑑賞記録

新作:2018年度作品:56本
 外国映画47本(うちDVDなど 1本)←カウントアップ
 日本映画 9本(うちDVDなど 0本)

旧作:2018年以前の作品:55本
 外国映画48本(うち劇場鑑賞 9本)
 日本映画 7本(うち劇場鑑賞 1本)
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「検察側の罪人」
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ふ〜ん、この作品は未見ですが、見どころは主役二人の演技合戦ですか?観るに堪える演技をしているんですかね?私はこの二人の顔合わせがすでに減点だったので、未見ですが、そこそこ演技はできているんですね。う〜ん、でも予告で観た限りでは吉高の演技もひどかったし、サスペンスとしても腰が弱いのなら、やはりTVでも観たくはないですね。船越栄一郎のゆるゆるサスペンスでも家で観ている分には十分ですよ。
ぷ〜太郎
2018/11/20 14:37
ぷ〜太郎さん、がんばっている(と認めたい部類の)映画でしたよ。とはいえ、ステレオタイプなんですけども。
りゃんひさ
2018/11/21 20:48

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